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ある弁当会社のアイデア掛け算会議

ある給食弁当会社でブレストを行った。
今の人気メニュー「バリュー弁当」「ヘルシー弁当」の次にくるヒット作を生みだすためのアイデア会議を指導してほしいというのが私へのオファーだった。

「以前のあのやり方でいいですか?」と O 社長。
以前お手伝いしたときには、幹部(6名)全員にポストイット10枚を持たせ、アイデアひとつにつき一枚ポストイットに書き出し、それを順に発表した。

「いや、今度は別の方法でやってみましょう」と私はソフトバンクの孫社長が行っている「アイデア掛け算」の手法を提案した。
ポストイットを各自に10枚配るところまでは一緒だが、そこに書き込む内容は次のようにした。

最初の5枚は「世間でヒットしているキーワード」「今後トレンドになるキーワード」を書く。たとえば、「宅配」「ヘルシー」「インバウンド」「新元号」「ロボット」などで、これらを A 群と呼ぶ。

次の5枚には「今の主力製品」「今後期待できる製品、サービス」などを書く。たとえばこの弁当会社の場合だと「弁当」「総菜」「ドリンク」「移動販売」「食堂」などで、これらを B 群と呼ぶ。

このようにして集められたキーワードは次のようなものだった。

A 群:宅配、ヘルシー、インバウンド、新元号、ロボット、AI、五輪、外国人、ドローン、アイドル、VR、ユーチューバー、スマホ、
シャンシャン、オルチャンメイク、求人、ウエアラブル、仮想通貨、バブル、美容、健康、高齢者、オタク、トランプ、通販、
自動運転、セルフ、防災、民泊、おじさん、レンタル、介護、持ち帰り、イートイン

B 群:弁当、総菜、ドリンク、移動販売、食堂、置き菓子、献立て、メニュー、機械、工場、水耕野菜、お土産、包装容器、パック、
オードブル、配送、健康食品、サプリメント、スイーツ、レストラン、キャンプ、出店(でみせ)、おやつ、夕食、夜食

これらを組み合わせることで斬新なアイデアが生まれる可能性が出る。
この日の会議は時間の都合でここで打ち切り。A 群と B 群の組合せを次回の会議で各自がアイデアを持ち寄ることになった。

たとえば、「ドローン配送」は小口の配送先に効果的だろう。
「持ち帰り総菜」を弁当と一緒に提供できれば主婦や単身者に喜ばれるだろう。
果たして次の会議でどんなアイデアが発表されるか楽しみだ。