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ケロッグのコーン・フレーク

Rewrite:2014年3月21日(金)

時と場を得ることで、かくれた才能を開花させ、偉大な経営者にのし上がる例は多い。
ウィル・ケロッグが自分で事業を起こそうと決意したのは、46歳のときだった。内向的な性格のために友人もほとんどなく、いたって無趣味で、めだった才能もなかった。彼はこの年令になるまで、医者の兄のもとで薄給で働き続けた。

あるとき兄弟で、患者に食べさせるシリアル食品の工夫をしているうちに、コーンフレークの製法を発見した。ウィルはこの製品を大量販売しようと兄に提案するが、許してくれない。やむをえず、兄から特許を買い取り1906年に会社を設立した。

兄のもとでは内向的で目立たない存在だったウィルも、新会社の社長に就任してからは、どこにそれほどの才能がかくされていたのか、と周囲がおどろくほどの手腕を発揮しはじめた。新製品のコーンフレークをあっという間に世界的食品に育て上げ、アメリカでも指折りの大富豪となったのだ。

成功する以前のウィルは、だれからもまったく目立たない人間だと思われてきた。むしろ、彼のことをよく知る親や兄弟、親戚や友人といった人ほど、彼の将来性に気づいていない。誰もが彼の内面にひめた自信や、かれのもつ夢については知るよしもなかったのである。
自分で自分を信じていさえすれば他人がどうあれ、少しも成功を左右するものではない。

ウィル・ケロッグのように大化けしてみせよう。そうだ、コーンフレークを毎朝食べて彼のことを思い出そう。

ケロッグ コーンフレーク