完成したばかりの「美空ひばり記念館」に行きたい、と母に頼まれ1994年のゴールデンウィークは家族総出で京都の嵐山まで日帰り旅行した。ワゴンの運転は弟がした。
朝早めに出発したおかげで京都までの往路はとても順調だったが、復路に思わぬ落とし穴があった。
「帰りはきっと混むよ」と母がいうので、午後2時に京都を出発したのは間違いではなかった。そもそも間違いだったのは、この日に嵐山まで来たことだった。
このゴールデンウィークに、開館直後の「美空ひばり記念館」へ来るなんて、考えてみれば誰しもが思いつくこと。
結論からいうと、午後4時には帰宅しているはずが、7時間遅れの午後11時になったのだ。交通事故で高速道路が使えなかったのが最大の誤算だが、それにしてもあれほど長い交通渋滞を経験したことは後にも先にもない。9時間の道中でコンビニに立ち寄れたのは1回。
その1回でトイレと飲料・食品を手に入れるのだが、コンビニの棚はほとんど何もなかった。自販機もほぼ売り切ればかり。車内の空気も荒んでいった。
その日以来、盆と正月と GW には遠出しないと決めた。23年経つが、いまもそれは守っている。
ちなみに「美空ひばり記念館」は一時は年間来場者が300万人を超え、嵐山の新名所とも言われた。だが、年々来場者が減り、今では東映・太秦映画村に「美空ひばり座」として移転している。
さて、今年のゴールデンウィークは平日に二日休めば9連休となる。
マイナビの調べでは、9連休取れるところは全体の1割ほどらしい。
★マイナビ「連休調査」
→ http://news.mynavi.jp/news/2017/04/25/111/
私は仕事を入れているので、休暇が取れそうなのは二日だけ。普段の週末となにも変わらないが、その二日はリフレッシュするために、次の三つの事しかやらないと決めている。
・ホットヨガに行く
・本を読む
・Amazon Fire TV を楽しむ
「仕事」の反対は「遊び」ではなく「暇にする」ことである。
生産的にヒマに過ごすポイントも三つあると思う。
・仕事や目標のことは完全に忘れる
・他人とのアポイントを入れない
・怠惰に過ごすことに罪悪感を感じない
要するにふだんとは真逆の時間の使い方をしてみるのである。それがこの GW への私の期待である。
