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年末年始の買い出しで感じたこと

2017年(平成29年)、あけましておめでとうございます。

今年も『がんばれ社長!今日のポイント』におつきあいのほど、よろしくお願いします。

12月30日(金)午前4時45分起床。10分ほどで身仕度を済ませ、ひとり自転車で市場へ向かった。朝刊配達の人とすれ違ったが、互いの自転車のライトがまぶしい。いつもは家内も一緒だが、風邪で寝こんでいるので私一人の買い出しである。

午前5時10分、柳橋の魚市場到着。
たらば蟹、本マグロの中トロ、ウニ、など3万円ほどの買い物を済ませて外に出たらまだ15分しか経っていなかった。昨年より30分早く家を出てきたせいか、混雑もまだマシだった。いつもなら「右大臣」の玉子焼きと、「三河屋」のローストビーフも買うのだが、両手が塞がっていたのと、人気店だけに早くもできている行列に恐れをなして引き上げることにした。

それにしてもまだ5時半前だというのにこの混雑具合はどうしたものだろう。前後左右から人に押されるこの試練は、以前は年の瀬の吉例として楽しく感じたものだが、去年あたりから苦行にしか思えなくなってきた。

自宅にもどり、荷を置いてから最後の出社。オフィスで年間計画、月間計画をアップデートした。昼すぎ、弟が車で迎えにきてくれた。
母親が待つ実家(大垣)へ家族そろって移動する。もちろん蟹やトロなどの食材もすべて持参する。
弟の車は実家を通り過ぎて、養老に入った。行列ができる肉屋で買い物をするためだ。飛騨牛の A5ランクの肉を2キロ、馬刺し1キロ、ポーク、チョリソーなども買った。この肉屋も店内に入るのに1時間近く行列に並ばねばならないが、一年に一度のことだから我慢している。

30日の夜は蟹とトロとウニ。大みそかの夜は紅白を見ながら、すき焼きにする予定だ。母と家内によって、おせちや雑煮、ぜんざいなどもつくられるので、空腹になるヒマはない。3日間の実家滞在で最低2キロは太る。それを初出社の今日から一週間かけて少しずつ取りもどすのが毎年の慣例になっている。

今年86歳になる母はいたって元気だが、元日に思わぬことを言いだした。
「来年からおせちは市販のもので許してくれないか?」という。作るのが難儀になってきたらしい。
「そんなの、正月気分出ないからダメだよ」と言いながらも私はさっそくネットのおせちを調べてみた。通販のおせちは高級で高額という印象があったが、そうでもなかった。意外にリーズナブルなのである。
しかも品数は我が家の20品に対して、通販のおせちは40品と圧倒的に多い。それでいて2万円しないものまであるのにはおどろいた。
「来年のおせちは通販という手もあるね」と私。

通販で済ませるのはおせちだけではない。市場に買い出しにいく苦行も今年は卒業できるのではないかと考えている。蟹、中トロ、ウニ、飛騨牛、馬刺し、チョリソーなど、今回買ったものはすべて Amazonで買える。調べていないが、楽天市場でも問題なく買えるだろう。
そうなると、年末年始の買い物をネットで済ませる人が増えるはずだし、すでにそうされている人がかなりいるはずだ。
何年かして、市場での買い出しがずいぶん快適で楽しい体験に感じられる日がくるかもしれないが、しばらくはネットのお世話になることを決めた2017年の正月である。