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マーケティングとイノベーションはせっかちに

魚釣りは気が短い人の方が良く釣れるという。
当たりがないとすぐにエサを付け替えたり仕掛けを変えたりして当たりが出るまで動く。気が長い人は、もうすぐ魚が食いつくだろうと期待し、ひたすら耐える。

野球では、打数が多いバッターほどヒットが多くなるように、魚釣りでも仕掛けの投入回数が多い人ほど釣果が多くなる。
ビジネスでもそうした打数の論理が働くだろう。したがって、成果を求めることにせっかちなぐらいが丁度よいかもしれない。

売上が思ったほど伸びないのはなぜだろう。目標未達が続くのはなぜだろうとせっかちなぐらいに考えよう。
「いずれまた良くなるさ」と鷹揚に構えてはならないし、部下にもそのような態度を許してはならない。

目標未達成を人のせいにして犯人さがしをすることはほどほどに。
全社をあげて取り組むべき課題を見つけよう。その課題は通常、二つに大別できるはずだ。それは「マーケティング」と「イノベーション」である。

『現代の経営』(ドラッカー)の言葉を借りれば、「マーケティング」とは、製品(商品)やサービスを市場で売ること。「イノベーション」とは、より優れた製品(商品)やサービスを創造することである。このふたつが相まって企業の顧客創造が円滑に進むわけだ。

「マーケティング」、要するに売り方に問題があるのか、「イノベーション」つまり、売りものに問題があるのか、という問いかけである。より上手な売り方、より魅力的な売り物を創造することに終着駅はない。

一年に一度経営計画書を作るのはそのためでもある。半期経営や四半期経営を導入して、より細かいピッチで軌道修正するのも「マーケティング」と「イノベーション」を確認するためである。

ところが落とし穴もある。「イノベーションのジレンマ」という言葉があるように、いままで成功してきたやり方そのものが新たなイノベーションを疎外する。つまり、かつての成功理由が今後の失敗理由になるのだ。だからこそ経営者は常に新しい発想やフレッシュな視点を取り入れる必要がある。自ら学ぶのはもちろん、そうしたものをもった人材を登用し、外部の専門家を雇い、人的ネットワークを世界にもとうとする。

この6月、あなたのマーケティングやイノベーションを見なおす上でおすすめしたいイベント2題をご紹介しよう。

1.6/6(月)名古屋和僑会特別イベント

和僑会総会(世界本部)の迫 慶一郎会長が名古屋で講演される。
主催は名古屋和僑会。海外で活躍する日本人起業家のネットワーク「和僑会」は、11年前の設立時から私も応援させていただいてきた。いまでは海外20か国近くで2,000人とも3,000人ともいわれる起業家ネットワークにまで成長。今後、さらに発展しよとしている。
北京在住で中国全土で活躍される建築家・迫慶一郎さんは和僑会の第三代会長にふさわしい情熱と若さ、それにタフさとすごい実績をお持ちの方だ。めったにないこの機会をとらえよう。
和僑会創設者・筒井修会長もこのイベントにあわせて名古屋にこられる予定だったが、急きょ、メディア対応で東京から離れられないことになり、欠席されるのは残念。
会場は名古屋駅前。あなたも最新アジア情勢を知るためにご参加されてはいかがだろう。
http://ngo-wakyo.net/sakokeiichi/

2.6/15(水)武沢 信行名古屋月例セミナー

今回の月例テーマは「通販&海外 特別部会」である。
ゲスト講師に白川博司先生をお招きし、じっくりと通販市場や海外市場の現状と今後をお伺いする。
私も「新成長戦略の描き方」というテーマでスピーチさせていただく。マーケティングを変えよう、イノベーションを起こそうというあなたにとって、きっかけになるイベントになるはずだ。
http://www.e-comon.co.jp/session/?p=6807