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ちばてつや、青山剛昌、・・・

●11月9日(土)午前 9時45分。あと 15分だ。
次男(21)と私は今や遅しと 10時の開門を待っていた。すると、そこに大会主催者のアナウンスが入った。

「皆様、おはようございます。朝早くからありがとうございます。ただいま青山剛昌(あおやま ごうしょう)先生が玄関脇のボードにコナン君を書き入れて下さっています。貴重な機会ですのでお写真などを撮られてはいかがでしょうか?」

●え、名探偵コナンの青山剛昌さん本人?

玄関付近にいた 30人がスワッ!と殺到するかと思いきや、あまりのサプライズ演出で呆然としてほとんど誰も近寄らない。勇気を出して私は息子の手を取って剛昌さんに近寄った。

●「あ、ちょっと失敗したな。修正液ある?」「どう?うまい?」などと周囲につぶやきながら、あっという間に「名探偵コナン」を書きあげた。そのあとは、逃げるようにどこかへ立ち去った。

●ここは鳥取県米子市。駅前の米子コンベンションセンターで開かれている『第 13回国際マンガサミット鳥取大会』(11月7日~11日)。
昔からの「名探偵コナン」ファンにとって、この予期せぬ出来事にしばし放心状態だったが、ようやく息子が口をひらいた。

「はじめてマンガ家が漫画を書くのを生で見た。しかもそれが青山剛昌さんとは・・・」とかなり感激している様子だ。

●10時になってゲートが開かれた。あるわあるわ、コンベンションセンターのほぼ半分を占めるのは、日本を代表するマンガ家たちの原画展示。「まんが博」の名に恥じないマンガ家と漫画ファンのためのイベントだ。

●場内中央付近には、『味いちもんめ』の倉田よしみ氏をはじめ、人気マンガ家たちの作画風景が「公開アトリエ」として見学できるようになっていた。鉛筆で下書きをしている作家、書き上げたペン画に色を塗っている作家、コンピュータで作画している作家など、様々な作業場面が見られる貴重な機会。マンガ家になるために先月大学を辞めた息子は食い入るようにながめている。

●10時半になった。別ホールでトークショーが始まるというのでそちらに行ってみた。せっかくだから最前列に腰かけて開演を待った。

ステージに現れたマンガ家は三人。女流作家の大御所・里中満智子氏。
そしてメインゲストには、ちばてつや氏(73)。もうお一人の髭の男性は『蒼太の包丁』でおなじみの本庄敬氏(51)。

●「少年マガジン」で育った私は、ちばてつや作品の中でも『ちかいの魔球』、『紫電改のタカ』、『ハリスの旋風』、『あしたのジョー』に夢中になった。その後、社会人になってからは、『おれは鉄平』、『のたり松太郎』、『あした天気になあれ』なども愛読した。

●そのちばてつやさんがありがたいことに、我々の真ん前に座っている。そして、こんなことを話してくれた。

マンガを書き始めるにあたっては登場人物の設定をきちんとしてからスタートします。身長、体重、性格、好み、苦手、血液型まで設定します。
ところが物語が進んでいくと、だんだんと人物が成長していく。そうすると、作者も知らなかった新しい一面も表れてきて愛着が出てくる。
「おまえには、そんな一面もあったのか?」と意外な一面に驚いたり、惚れ込んでしまったりする。

しかし、『あした天気になあれ』の主人公・中学生の向太陽(むかいたいよう)君は例外だった。最初のころは無口で感情を表面に出さないタイプでスタートした。しかし、書いていてどうも親しみや愛着が湧いてこない。
そんなある日、読者からの投書欄に、三頭身ぐらいで表現された可愛らしい向太陽君の絵が載っていた。
それをみて、「あ!これぐらいの方がいいな」と思って路線変更し、三頭身程度の愛らしくて感情起伏の激しい主人公にした。それ以降はどんどん愛着が湧くようになった。

●人物設定をきちんとしてからスタートしても、愛着が湧いてこなければキャラを変えるし顔や体まで変えるという柔軟性がちばさんのすごいところか。

その反対に、主人公がみるみる成長していったのが矢吹丈(あしたのジョー)と坂口松太郎(のたり松太郎)だという。

●ちばさんの少女漫画を愛読して育った里中氏は、ちばさんのことをずっと女性だと思ってきたという。女性にしか分からないはずの女の子の内面や、しぐさ、表情が実に見事に表現されているからだそうだ。

●本庄氏は、「連載マンガだけでなく短編も是非読んでもらいたい」と力説する。特にちば作品の『茂助じい』で描写されている時化(しけ、海が荒れること)の場面など、読んでいて船酔いした。あんな凄い描写は見たことがない、と興奮気味に語る。

●トークショーの後、会場で売っていた『総特集 ちばてつや』(漫画家生活55周年記念号)を息子に買い与えたが、「先に読ませてね」とお願いし、今、手元にある。ちばファンには読み応え充分だ。

●その日は米子駅から日本海方面にタクシーを飛ばし、皆生温泉に向かった。低気圧が近づいて荒れる日本海を眼下に見おろすホテルで一泊した。
翌日は朝から雨。境港の水木しげるロードを見物。さらに由良まで回って「青山剛昌ふるさと館」を見学し、倉吉から名古屋に戻った。

●まんが三昧の今回の鳥取旅行。はたして漫画家志望の息子の人生にどんな影響があったのだろう。
少なくとも私には、ものすごい旅だった。プロ中のプロは勉強と工夫をしている。そうしたプロたちの仕事場や仕事術が垣間見られたのはありがたい経験だ。

●またマンガを読んでみたくなった。
昔のように物語の先行きを追い求めてではなく、ディティール描写も含めた「作品」としてもう一度読んでみたい。今ならきっと違う読み方ができるだろう。

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【編集後記】

◆鳥取のごはん、すべて美味しかった。特に炙りしめ鯖とかに飯弁当。