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タイから帰国しました

昨夜、タイから帰国した。2年ぶりにタイ航空を利用したが、行き帰りともほぼ満席ながら、「窓際で隣が空いている席を」と頼んだおかげか、行きも帰りも隣が空席なのがありがたかった。飛行機そのものも新しくなって快適度が増していた。ボーイング787なのだろうか、エコノミーなのにフットレストが付いている。客席の窓は液晶になっており、外からの採光を何段階かで調整できる。そのかわり、ブラインドはなくなった。

客席にいながら電子機器の充電もできるのでバッテリーを気にせずに仕事ができるようになった。また、今まで液晶が貧弱で滅多に使ったことがない座席モニター。液晶が大型化し、表示画素数もアップしていて利用してみたくなった。映画やゲーム、音楽など、客席に座った瞬間から、降りる直前まで利用できるのがありがたい。(当然、機内放送中は停止されるが)

このようにして、海外への長時間移動が苦痛ではなくなってきたのはうれしいこと。積極的に外国へ行こうという気になる。

今回のバンコク出張の目的は「1日経営計画講座」開催が目的。そのことは明日書く予定で、今日はその前後のこぼれ話を書いてみたい。

1.渋滞事情が深刻

月給数万円の工場労働者がもれなくスマホを持つようになったのはここ最近のこと。以前まではあこがれの存在だった iPhone を誰もが持ち歩くようになった。そのこと自体、すごいことなのだが、最近ではさらに、そうした人たちが車を買うようになってきた。どんどん人々は豊かになっている。だが、そのおかげで渋滞事情は深刻度を増している。タクシーが乗車拒否できるバンコクでは、まず目的地を告げ、ドライバーの「乗れ」「ダメだ」の返事をもらうことになる。乗ってからも、「次に駅があればそこで降りた方がいいぞ」などと ”助言” をもらう。
多くの人は地下鉄やスカイトレインなどの公共交通機関を使うわけだが、朝晩のラッシュも深刻。近年急に混みあいだしたことから、タイ人は日本人のようにラッシュアワーの流儀を知らない。押し合って詰めることをしないため、電車の中はスカスカなのに入り口周辺は人だらけのため、列車は出発してしまう。日本の列車なら2倍は詰めこむだろう。そうしたこともあって、すいていたら15分で行ける場所なのに、ラッシュ時には2時間かかることもある。経済成長が高すぎたしわよせがこうした不便さを生みだしているわけだ。当然、道路の拡充や車両の増加などを急いでおり、日本がそうであったように、ある程度は時間が解決することでもある。

2.株価と不動産

かつては世界一の上昇率を誇ったタイの株価指数もこの3年間は調整局面にある。不動産もおだやかになっており、タイ政府では減税したり、不動産の登記手数料を引き下げるなどして、刺激策を施しているが、それほど敏感には反応していないようだ。

3.日本食と日本人出張者

日本食レストランは確実に増えている。競争も激化しており、淘汰されるお店も増えているので日本食のシェアが上がっているというよりは一定のポジションを得ているという感じだ。タイ人が日本及び日本人を好むのは旅行者の急増がそれを証明している。タイ人の掲示板で「日本に行く人が多すぎる」ということが話題になったほど日本旅行ブーム。我々が日本国内でお目にかかるアジア人のなかにタイ人がかなりいると思われる。

4.金(Gold)好き

中国人の金好きは有名だが、タイ人も金が好き。「銀行」ならぬ「金行」があり、金相場の動向に敏感に人々が反応する。私が中華街を歩いていた金曜日、ある「金行」の店頭にはバーゲン会場のように人が群がっていた。同行者に聞いてみると、装飾品として金を身につけながら財産運用も行っているのだとか。買った金製品は買い取ってくれるので安心して人々が金を買う。もちろん店頭には金の買値と売値が表示されており、さの差があまり大きくない。つまり手数料は低い。「給料や賞与の一部を金でほしい」と社長に訴える従業員も少なくないとか。ちなみに、同行者は昨年金をたくさん買ったが、その後、値下がりしており、売りたくても売れないと苦笑いしていた。

5.トレーニングジム事情

国営のトレーニングジムは年会費120円(月10円)ほどでメンバーになれる。ただし営業時間が短いため、仕事前や仕事の後に利用できない。そうした人はおのずと民間ジムに入会することになる。そちらら会費が1,000倍の月額1万円ほどで、営業開始の午前6時から人が集まってくる。汗を流し、シャキッとスーツに着替えて出勤する様はバンコクだけに「万国共通」だ。