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嘘みたいな本当

●「事実は小説より奇なり」というが、どうもウソっぽいけど実は本当という話がある。昨日号の帰国子女との見合い話もそうだが、あなたにもそうした話のひとつやふたつ、きっとおありだろう。

●今日ご紹介するこんな話もすべて偽りなしの実話である。

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ある町に中学1年生と小学5年生の二人兄弟がいた。人を笑わせたり驚かせたりするのが大好きな兄は、ある日、学校の下校時に自宅の玄関を開け放ち、道路に向かってお尻を丸だしにして見せていた。頭隠して尻かくさずのポーズである。集団下校の通り道だから、たくさんの生徒が通っていく。通行人の生徒たちが「キャッ!」と驚く。
「みろよ、あれ」「なにあれ」「なになに、誰なの、アニキの方、それとも弟?」とスーパーマンをウワサするような通行人の騒ぎっぷり。
こちらは決して顔をみられない。みえるのはお尻だけだ、という兄ならではの深い読みがあった。
だが、その読みは10分後に外れることになる。
母親懇談会を終えた母と弟が一緒に自宅にもどってきたのだ。二人は家に近づいた。玄関先で「キャーキャー」言っている生徒たちをみて
不審に思い、急ぎ足になった。そしてそこでみた、あるまじき光景。しつけに厳しい母は烈火の如く怒りだし「ちょっとお兄ちゃん何してるのそんなところで!○○、○○、○○」と大声で兄の名を連呼した。
その様子を一部始終みていた生徒たち。
「しまった、もう少し深い読みをしなければいけない」と兄は閉じ込められた押し入れの中でふかく反省していた。
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●こんな実話もある。
こちらの出典は『嘘みたいな本当の話』
→ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3241

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「暗証番号」
友人が銀行の窓口業務をしていた頃の話。
ある老人がキャッシュカードをつくりにやって来た。書類をおおかた書いて、最後に暗証番号を書く段で、老人は尋ねた。
「これは暗号のようなもんですか」
友人はちょっと違和感を覚えたが答えた。「ええ。お客様だけにわかる暗号のようなものです。この四つの枠内に書いてください」
老人はしばらく考え込んだ末に言った。
「生まれ年でもよろしいか」
「ええ、けっこうです」
友人がアッと思った瞬間には、時すでに遅し。
枠内には力強く「イノシシ」と書かれてあった。暗証番号は訂正がきかないので、初めからもう一度書き直しとなった。
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●最後に、私が先日経験したこんな話はいかがだろう。

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毎月、月がかわると必ずお詣りする神社がある。会社への通勤路からちょっと外れているので、わざわざ遠回りして立ち寄る神社だ。
霊験あらたかなこの神社におわせる神は腕前バツグン。だが、ちょっと癖があってワガママで嫉妬深いところがある。
たとえば、願いを聞き入れられたのに御礼参りをしなかったり、お賽銭をけちったりするとすぐにへそを曲げ、翌月に天罰をくだす。
熱田神宮や伊勢神宮ばかりに気持ちが奪われると、ちょっとした警告を与えることもある。いずれにせよ、筋さえ通していれば合理的な神でもあるのだ。
そうした付き合い方を覚えた私は、ある月のついたちにお詣りした。
「神様、おかげさまで先月、大変うまくいきましたよ。今月も○○に挑戦しますのでご加護のほど、よろしくお願いします」とお祈りし、お賽銭を入れた。
なにげなくいつもと同じ金額の 100円を入れたその瞬間、「イカン」と思った。
「 100円ではだめだ、少なすぎる!先月の御礼もあるので 500円にすべきだ」と思いなおしたのだ。だが、100円玉はすでに賽銭箱の中。
戻してもらうわけにもいかんので、残り 400円を入れればいいんだと思って財布をしらべたら皮肉なことに 500円硬貨が 1枚残っているだけだった。
「しまったなぁ、最初から 500円にしておけばよかった。でも、いいや、これも入れちゃえ。神様、今月は 600円お入れします。そのかわり、しっかり配当を頼みます」と祈り直した。
二礼、二拍、一礼でお詣りを終え、自転車を引っ張って鳥居へ向かって歩く。鳥居をくぐって振り返り、お辞儀をしようと下を向いた瞬間、銀色に輝くものが目に入った。「ん?なんだろう」と目をこらす。
それは 100円硬貨だった。え、さっきの 100円玉をもう返してくれたの、と拾おうとしたら、すぐ横にあった 10円玉も見つけた。
きっちり利息まで付けて返してくれたのだ。その場で神様にお礼を言って会社に向かったが、心の中のつぶやきまで見透かされているから、きっちりやらねばと気を引き締めた。

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【編集後記】

◆「大友課長の引き際」の続きはまだですか、というメールが。
そうでした、明日にでも!