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ワンマンのすすめ

●昨日の午後、台風 4号が接近している最中に、「本気講座」名古屋1期生の最終講を行った。台風なんか関係ないと、全員がビシッと勢揃いした。
本気の経営計画を完成させるのが目的の講座だが、受講者9名全員が見事にその目的を果たし、立派な計画書を完成させた。
昨日はその相互発表会だった。2時間かけて 9名(8社)の発表が完了。その後、むすびのメッセージをお届けした。

●普通の経営計画書ならだれでも作れる。だが、本気講座が要求する経営計画書は普通のものではなく、高い理想をもつ。
それは、「経営理念をベースに、高収益・高成長・好財務・好待遇の四条件すべてを満たす計画でなければならない」というもの。目線の高さが最初っから違うわけである。

●名古屋 1期生に集まった経営者は30歳代前半から60歳まで。食品会社、印刷会社、製造業、料理教室、コンサルタント、卸売業など多彩な顔ぶれである。社員数規模では数名の会社から 300名までといったところだろう。真剣かつ誠実に 6回の講座に取り組み、宿題もクリアしての見事な全員修了だった。

●最後のあいさつ。

「ではこれにて終了です。おつかれさまでした。本当の戦いはこれからです。私たちは戦友ですし、この本気講座の中味も毎回進化しますからときどきのぞいてください。あなたの経営力確認の意味も兼ねて、今後も1年に1~2回は受講して下さい。それと、Facebook グループではずっとつながりましょう。では皆さん、お元気で!」

すると、予期せぬことに「武沢先生、ひとつ質問があります」と S 社長が手を挙げた。私と同世代の方である。

「どうぞ」と私。
今回の受講者のなかでも特に真面目な S 社長。それもそのはずで、社長就任はつい最近。「経営者はいかにあるべきか」を求めて受講されている。

●S 社長の質問はこうだった。

「私は武沢先生の元気の源を知りたいです。10年以上、毎日あれだけのメルマガを書かれてきて、連日各地で講座を開催され、全国くまなく飛び回っておられる。さらには海外でも活動されている。失礼ながら、先生の年齢でそれがお出来になるのが不思議というか、その秘訣を知りたいです」

●「なるほど、そうですか。ありがとうございます」

考えてみたらこういう質問を受けたことがない。似たような質問で、「メルマガが続く秘訣は何ですか?」というのなら何度も聞かれたが、元気の秘訣を聞かれたことはないはずである。

●そこで、こんなことを申し上げた。

「もともと私は体力だけが取り柄ですから。(笑)それと、好きで得意なことだけをやってご飯を食べているからでしょうね。だから、疲れや緊張、ストレスのようなものを感じたことがない。実際には疲れもストレスもあるのでしょうが、イヤなそれではないですね」

●ポカンとする S社長。「たったそれだけ?」という顔である。
ほかに何も浮かばない私。「わかりました」と言う S 社長は、実は何も分からなかった可能性がある。

●あれから冷静になって考えてみたら、別の答えも浮かんできた。それは、「思いっきり自由にやらせてもらっている」ということ。
人がみたらワガママとかワンマンとか思われるだろう。その通りである。私の行動を管理し、チェックを入れる人は家族も社員にもいない。
どこで何をしていても誰にも文句を言わせない。この、自由さが保証されていることが大切なのである。

●必要があれば朝から映画を見に行く。プロ野球は年間で10試合以上は見る。そのかわり、いつでも誰にでも私のスケジュールを公表しているし、そこには一切のウソ偽りがない。私が旅に出たことや感動的な料理を食べたこと、すごく良いお話しをうかがったことなどはすぐにメルマガで書くなどして体験をシェアする。

●それによって不都合なことも起きる。実際にこんなことがあった。

顧問先の社長からいただいた問い合わせメールに返事もせずに温泉旅行に行っているのが見つかって顧問を解任されたことがあった。
私の不徳のいたすところで、温泉地からメールを差し上げるつもりがうっかり失念してしまったわけだ。でも、温泉旅行に行っていたことや、それをメルマガで書いたことが問題だというようには考えない。
旅館でメール返信を失念したことが反省の対象である。私の行動の自由を奪うものは何もないからである。

●欲しいものは家族や経理社員を口説いて必ず買う。やりたいことは全てやる。やりたくないことはきっぱり断る。
自由にやる分だけ、自分にノルマも課す。それは二つだけ。メルマガの発行と四条件を満たす経営をすること。そのノルマは自分にとってもやりがいあるノルマであり、他人に強制されたものではない。自分の会社だし自分が社長なのだから、基本はすべて思い通りにやればよいのだ。

●こんな私は社長業のなかでもレアケースかもしれない。普通の会社の社長は、もう少し不自由なものだろう。
それがルールだからと、グリーン車にもビジネスクラスにも乗れない場合もあるだろう。社員の手前もあって、やりたいことを我慢したり、やりたくないことをやっている社長もいるだろう。ある程度の不自由さがあることは認めても、不自由なことが常態になってしまってはいけないと思う。

●ココというところでは、有無をいわさずやる(やらせる)。
会社は主権在民(主権在社員)ではなく、主権社長である。だからこそ、社長の責任は重いし社長は孤独といわれるゆえんでもあるのだ。

よって結論。
社長が元気でいられる秘訣は社長が好きなことをやること。もし、そうなっていなければ今後そうすること。

※本気講座 名古屋 2期生はすでにスタートしています。名古屋 3期生はこれから募集です。お早めに今からどうぞ!

(東京・大阪も募集中、スポットもOK)
→ http://www.e-comon.co.jp/session/honki-main.html