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三島由紀夫と若者たち

●観るならこの瞬間しかないと思い、今朝『 11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち』を観てきた。数十人が入れば満席になるこの小さな劇場、名古屋でもここでしか公開されていない。客席は私を含めて10名程度。皆、わたしと同世代だろうか。
若松孝二監督、第65回カンヌ国際映画祭正式招待作品なのに興業としては小さな規模のようだ。

●実は、三島についての予備知識が皆無にひとしい。
1970年11月25日、三島が自衛隊員に決起を促すため、市ヶ谷自衛隊総監部に乗り込んだ日、高校一年生として、かなりほろ苦い学園生活を送っていた。
その日の三島事件は新聞やテレビで大きく報道されたはずだが、私の耳にはかすかにしか届かなかった。

●無垢な学生だったから、その当時の学生運動のことや政治的な対立のことにもほとんど興味がなかった。自分のことで精一杯だった。
三島由紀夫という一人の作家に対する興味も持ち合わせてはいなかったし、作家の三島由紀夫がなぜ身体を鍛えたり自衛隊に体験入隊したりするのだろう。それに、「楯の会」を作って何をしようとしていたのか、それも知らなかった。

●実は今も詳しいわけではないのだが興味はある。
三島の作品も何冊か読み、三島が憂えた日本という国に、私も憂えを感じている。
だから『 11.25 自決の日 三島由紀夫を若者たち』は三島入門のような映画なのだ。

●「Yahoo!シネマ」をみると、様々な評価が投稿されている。たしかに映画作品として賛否両論あろうが、三島由紀夫の事件そのものを風化させないという意味でこの作品には大いに価値があると思う。
劇場で売っている1000円の本も良い。

●作品のなかで、死に急ぐ三島と楯の会の若者たち。「命を粗末にするなよ」というアドバイスを送りたくなるし、そうすることは簡単だが、命をかける対象をもった彼らをうらやましくも思う。いつしか、平穏無事と長命と私欲だけをもとめて生きようとしていた自分に気づかされた思いだ。

「健全な精神は健全な肉体に宿る」と三島。身体を鍛え、心を鍛え、士として生きねば。

★映画 http://www.wakamatsukoji.org/11.25/

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【編集後記】

◆昨日は都内でビジネスクラス。有意義なミーティングが幾つもできて良い一日でした。