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ウオダイの挑戦

●まだ真っ暗なうちに起きて市場に行き、その日に売る魚を仕入れる。
それをこんな独特の形をした手押し車にのせて売り歩く。

大正時代に先々代が起こした魚の引き売りビジネスは「ウオダイ」という屋号だった。

★魚の引き売り(イメージ)
→ http://design.a-mz.com/syoku-utuwa/gyosyo/tanabe/tanabe1.htm

●やがて「ウオダイの魚は美味い」と評判になり、常連客がついた。
その商売を息子が継いだ。ウオダイの二代目は先代に勝るとも劣らぬ起業家で、リスクを負って店舗を構えることにした。しかも、ずいぶん勉強して野菜や総菜などの食品も扱う八百屋「ウオダイ」に発展させた。

●昭和の高度経済成長の波にも乗って、熱田区(名古屋)の住民にとって「ウオダイ」は、なくてはならない八百屋になっていた。

さらにその長男の三代目は肉を猛勉強した。その甲斐あって親・子・孫と三代が力を合わせて生鮮三品(魚、肉、野菜)で勝負できる食品スーパーの「ウオダイ」に成長した。

●三代目は熱田区に2店舗、瑞穂区に1店舗を構える支店経営にも乗り出し、夫婦二人三脚で「ウオダイ」を自営業から法人経営に脱皮させた。

だが、それが得意の絶頂だった。

●店舗面積の大きいライバル店が「ウオダイ」の三店舗を襲うかのように出店してきた。どの店も売上が激減した。

もともと楽観主義者の正反対で危機意識がたいへん強い三代目当主・加藤千博社長(58歳)は、「これはどえらいことになる」と一番大きい瑞穂店だけを残し、地元熱田の二店舗を閉鎖した。

●戦力を一点に集中する戦略は正しいし、一番大きい店で勝負するのも正しい選択だった。だが、いかんせんライバル店は強烈で、徒歩数分の至近距離にあり、面積もでかく、資本力も大きい。安売り合戦でも品揃え合戦でも勝ち目がない。売上は毎月減り続け、「うちはつぶされる!」と加藤社長は真剣に思った。

●奥さんが心配するほど加藤社長はやせた。

「どうも最近ズボンが緩いな」と思っていたら、もともと筋肉質で体重の増減が少ない体重が60キロを切っていた。つい3ヶ月前まで70キロ近くあったので10キロ減だ。

きりきりと胃が痛むので医者で診てもらったら、胃に穴があいていた。

●「あんた、このままほかっといたら死ぬがな。ええんかなそれで」と医者に言われた。
だが、好きこのんで胃に穴をあけたのではない。商売の先々のことや社員の生活のことを考えると、心配せざるを得ない状況が連日続いていたのだ。とにかく胃潰瘍の薬を飲みはじめ、痛みだけは和らげた。

●そんなある日のこと、経営者仲間からある食品販売のコンサルタントを紹介された。激安店を作る指導に定評があり、主に地方の独立系スーパーがそのやり方を取り入れて成果を出しているという。

●少しでも可能性があれば何でもやる。そう思っていた加藤社長は、渡りに船でその販売手法を取り入れる決断をした。思いきった安売りに活路を見いだす戦略である。それは単なる値下げではなく、商品を大幅に絞り込んでボリュームで勝負する。必然的に仕入れ値が下がるしコストも下がるので営業利益は出る、というビジネスモデルだ。

●大胆な安売り戦略に方針転換する。だが、社員がどこまでついてこられるか?お客様の反応はどうなのだろう?
それで胃袋がふさがるのか?

「生まれ変わるために損をしたい」とチラシを入れ、開店日を迎えた。

2009年、加藤社長とウオダイの命がけの大勝負が始まった。

<明日につづく>

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【編集後記】

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