未分類

白書を読む

●「本気講座」の受講者の皆様には事前に課題図書をお読みいただく。
それをもとに議論する時間をつくる。今回の基本テキストの一冊が、『プロフィット・ピラミッド』(浪江一公 著)で、高収益かつ好財務の企業が数社紹介され、その理由が解説された好著である。この本を紹介して下さった増永社長(ライブレボリューション)に御礼申し上げたい。

●『プロフィット・ピラミッド』で紹介されている企業は高い技術力をもつ製造業に限定されていることから、私は他のビジネス(たとえば飲食業や建設業)でお手本になるような会社はないのか探してみた。

『日経会社情報』の最新号ならびにネットで公開されている財務データをもとに全上場企業を調べてみたわけだ。

●数日を費やしてついに見つけた「高収益・高成長・好財務・好待遇の4条件をすべて満たしている会社」。

私がその条件に指定したのは、

・営業利益率(売上対比)と経常利益率が常時10%以上をキープしている
・総資本営業率が10%以上
・自己資本比率が50%
・過去5年間の売上高成長率(または営業利益成長率)が年率10%以上
・社員の平均年収が同業社平均より高い

これらすべてを満たしている会社を丹念に調べていった結果、国内に67社あることがわかった。
ひとつだけ足りない会社は96社、ふたつ足りない会社は 200社以上にのぼった。

●「本気講座」では、これらの会社の全リストならびに企業データをお渡しし、自社の実績と対比していただく。そのなかから具体的な課題をみつけ、どのようにしたら4条件すべてを満たす会社になれるのかを「経営計画書」づくりを通して考え、意思決定していただく。

●「中小企業白書2011」をみると、重要な経営指標が中小企業と大企業との比較で紹介されて興味深い。

今日はそのなかから特に興味深いところだけをピックアップしてみた。

※参考:図解要説 中小企業白書を読む(平成23年度対応版、同友館)
⇒ http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=3091

●企業数と従業者数

中小企業の数は 419.8万社(2006年)で日本の企業の 99.7%が中小企業である。その従業者数は 2,784万人で、我が国の民間企業で働く全雇用の約70%を中小企業が担っていることになる。

また、国内製造業が稼ぎ出す全 GDP の約5割が中小企業である。

●生産性と利益率

かつては、「日本経済のすそ野を支える中小企業」と言われた時期もあるが、もはや底辺を支える存在ではない。日本経済に活力を与え、景気を牽引する役割をも期待される中小企業。しかし、生産性と利益率はいぜんとして低いままである。

・労働生産性(社員一人あたりの年間粗利益)

中小企業525万円、大企業910万円
ただし、中小企業のなかに大企業の平均値を上回る会社が11.4%存在する。
この値の50%から70%が社員に支払うことができる年収と間接人件費。休みを増やし残業を減らしてあげたいが、いかんせん 525万円という生産性ではその元
手がないというのが実情だ。生産性をいかに高めるか、つまり付加価値の高い仕事にいかにシフトしていくかが中小企業の重要な経営課題になる。経営者の手腕
が問われる課題だ。
もちろん全員参加による現場の作業効率の改善も重要だが、それだけでは生産性向上問題に取り組んでいるとはいえないだろう。

・資本装備率(社員一人あたりの固定資産)

一般的にはこの値が高いほど社員の生産性は高くなると言われている。
中小企業699万円、大企業1,729万円

駅前の一等地、快適な自社ビルで iPadと iPhoneを支給され、社用車もふんだんにある大企業。製造ラインには最新鋭の工作機械とロボットが働く大企業の製造
ライン。
一方、駅から遠くの賃貸ビルを拠点に、パソコンとスマホは個人所有のものを借りて戦う中小企業。工場の機械は古く、故障寸前のものをだましだまし使うのも
腕の見せ所の中小企業。

極端な比喩ではあるが、その格差は約2.5倍ということだ。資本力が違うからと、はなっから勝負をあきらめてはならない。
現に、大企業の資本装備率 1,729万円を上回る中小企業が10.3%存在する。

・売上高経常利益率

中小企業1.8%、大企業3.2%

どちらにしてもかなり劣悪な結果となった。また、赤字企業の割合は中小企業の方が多い。最頻値は、中小企業・大企業ともに0%以上2%未満であり、大企業
の平均値を上回る中小企業も 24.8%存在する。

<つづく>

■■■今日のおすすめ情報■■■

中小企業の方がブランドを作りやすい(武沢)↓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■『中小企業が強いブランド力を持つ経営』
小さな企業でも「強いブランド力」を発揮する具体策を提示。
高くても売れる〈価値のつけ方〉、顧客が飛びつく〈価値の売り方〉…、ブランド戦略の第一人者が、“価値づくり”にマトを絞り、20の戦略視点としてまと
めた注目の書。
http://www.jmca.net/books/brand/kk.php?&id=277
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★「がんばれ社長!」が開催しているセミナー&イベント情報
⇒ http://www.e-comon.co.jp/training_show.php

――――――――――――――――――――――――――――――――――
■夏だ!あなたも「がんばれ!社長」に広告を出しビジネスを拡大しよう
――――――――――――――――――――――――――――――――――
夏のモニター特価キャンペーン(10%off)開催中 ※初掲載の広告主限定

<3回掲載でこのお値段>
ヘッダー広告  47,520円 記事中広告 25,920円
フッタ広告   10,584円

<ご予算があればこちらがオススメ>
号外広告(通常号外  205,200円、簡易号外 97,200円)は1回配信

※料金はいずれも税込価格
※「通常号外」は早朝配信、「簡易号外」は夕方配信
※「号外広告」は貴社独占広告ですので、最も効果が高くお勧めです。
また「号外広告」は、全面的に武沢が執筆いたします。御社の製品サービスを告知したHPアドレスと訴求点をメールでお知らせ下さい
※どうしてよいか分からないという方は広告事務局までお問い合わせを。会社名、担当者名、リンク予定URL、掲載ご希望日などを記入の上、メールをお送りく
ださい。
★詳細説明→ http://www.e-comon.co.jp/koukoku/
ご希望の方には見積書、提案書、メディアガイドをお送りします。
★連絡先:info@e-comon.co.jp、電話 052-968-2082(広告担当まで)
★がんばれ社長!広告とは ⇒ https://e-comon.jp/ad/

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
このメールマガジンは「元気が出る社長メルマガ」をスローガンに毎日配信しています。よろしければ、お知り合いの方々にも是非転送して教えてあげて下さい。
【発行者】有限会社がんばれ社長 代表取締役 武沢 信行
〒460-0002   名古屋市中区丸の内3-15-20 丸の内三幸ビル3階
【メルマガ登録・解除】 http://www.e-comon.co.jp/session/?page_id=3094
または、 info@e-comon.co.jp宛てに登録・解除依頼メールをお送り下さい

【公式ホームページ】 http://www.e-comon.co.jp/
【メルマガバックナンバーを見る】 https://e-comon.jp
【「がんばれ!社長」の通販サイト】 http://ganbare.pk.shopserve.jp/
【武澤 信行の電子小説シリーズ】 http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=4214
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

★本気講座を受講しませんか(武沢)

2期生募集中⇒ http://www.e-comon.co.jp/session/?p=1093

【編集後記】

◆今日から5日間、東京と栃木です。よりによって昨日から風邪をひいたようですが、ユンケルと葛根湯をがぶ飲みして乗り切ります。