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続・ある実験

●昨日のつづき。

NHK『クローズアップ現代』で和僑会が紹介される。それを先回りして検索キーワード連動広告を出してアクセスを集めてはどうか。
そんな白川先生のアドバイスに、「じゃあ私がやります」と、こんな広告を出した。

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●NHKの放映日は1月17日の夜。

その日、午後から私は所用で外出していた。自宅に戻ったのはすでに深夜だったが、さっそくネットにアクセスしてみた。
「和僑会」で検索すれば私の広告が最上段に載るはずだ。ところが何度やっても出てこない。「和僑会」「和僑」「海外進出」「チャイナドリーム」など、登録してある言葉で次々に検索するも私の広告が表示されないのである。

●「ひょっとしてすごいアクセスが来て広告予算を使い切っちゃったのか?」と思い、広告主用ページにアクセスしてみた。
そこで判明したことは、ものすごい数の広告表示があり、私が設定した上限予算(一日3万円)を使い切っていたのだ。

●そして二日めも早い段階で予算を使い切った。三日目には予定を切り上げて掲載を中止した。結局二日半で53,347円を投じ、4,973回の広告表示があった。

掲載した三日間で、私の広告が表示された回数は次のとおり。

検索キーワード「和僑会」の場合・・324表示
〃    「和僑」   ・・・767表示
〃    「海外進出」  ・・1,441表示
〃    「海外起業」  ・・1,192表示
〃    「クローズアップ現代」・・1,047表示
〃    「チャイナドリーム」・・・153表示
〃    「宋文洲」     ・・・49表示

(初日と二日目には上限に達したので機会ロスがある)

●合計で4,973回広告が表示された。それに対して集めたクリック数は73(1.47%)だった。
もっと魅力的な広告ならもっとたくさんのクリックがあったろう。それに73回のクリックを集めながらメルマガ読者が一人も増えなかったのも残念である。

●ちなみに、グーグルネットワーク全体では私の広告が345,091回表示された。これは、グーグルの検索ページだけでなく同社と提携している検索サイトでも表示されたり、GmailやYouTubeでも表示されるものを含めている。345,091回表示されて76アクセス(0.02%)だった。

●今回の私が目指した成果はこうだ。

1.テレビで「和僑」や「和僑会」のことを知る↓
2.ネットで「和僑」「和僑会」で検索する↓
3.トップの位置に広告があったので、クリックする↓
4.無料メルマガの存在を知り、すぐに登録する↓

●その結果、わずか数万円の広告費で100人以上の読者が増える、という目論みだったわけだ。
上記「1」から「3」まではほぼ予定通りに進んだ。しかし、肝心の「4」の段階で思惑が外れてしまった。結果的には惨敗である。だが勝ち目がまったくない負けかというとそうでもない。次回はもっと良い試合が出来そうだし、勝算もある。

●読者の方から予想数字が届いているので紹介したい。

■Uさんの予想
アドセンスのデータによるとキーワードの月間アクセス数は以外に少なく和僑会なら1か月平均で1600程度。(5日間だと270アクセス程度?)

但しクローズアップ現代に取り上げられれば当然跳ね上がる。この上がり方が読めない。エイヤで初日2000アクセスと予想してみました。
(あと4日でもう2000アクセス!?)読者増は初日300増、通算で1000増!?(来た人がどれだけ和僑との関連を見いだせるかがカギ?)

■Sさんの予想

全く分かりませんが、アクセス数は3,000。メルマガ読者増加は300人。

予想根拠

・人口:100,000,000人
・視聴率 3%で3,000,000人
・検索してHPを見た人がその0.1%で3,000人
・その1割がメルマガ登録する。。という計算です。

■正解

アクセスは約5,000。(ネットワーク全体では35万)
クリック数は73回。(ネットワーク全体では149回)

■もっと上手にやるために。

1.検索キーワードとの親和性が高い広告を打つ。表示が多いだけでは無駄玉をたくさん打つだけである。逆にいうと、マニアックなキーワードでも良いので親和性の高い広告であれば高い成果が期待できる。
2.検索広告でメルマガ購読を売るのはあまり効果的とは言えない。
商品の通販とか、イベントチケットの販売など、その話題に興味がある人がすぐに結果が得られるものを掲載すべきだろう。
3.キーワードを絞る。今回は「和僑」と「和僑会」以外にも掲載したのが良くない結果につながったようだ。欲ばってはいけない。
4.広告掲載される当日はネットに張りついて動きを見ていないと、機敏な対応ができない。

●読者の一人がこんなメールをくれた。

「TVの週間番組表とかでチェックし、それらしいキーワードから自社のHPに来るように仕掛けるのは面白いかもしれませんね」

私は今回の体験から、その意見に反対する。

一時的な現象やブームに乗ろうとすると無駄なコストをかけるだけである。流行先取り的な動きではなく、もっと本質的なところでキーワード検索広告をやれば、それなりの成果が期待できると思う。