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~琉球から日本を変える~

●「琉球に 集いし和僑 決起する」

先週の木・金の二日間、沖縄ナハテラスで行われた和僑会アジア大会は、まさしく「決起する」という言葉がふさわしい大会だった。
余韻がまだ体に残っている。もはや和僑会の勢いは誰にも止められない。それを演出したのは沖縄和僑会と琉球の大地だった。

●会場に集まったのは、日本、中国、香港、台湾、シンガポール、タイ、スリランカなどから300名の起業家たち。
NHKやテレビ東京などのテレビ局や琉球新報、沖縄タイムスなどの新聞社が取材に訪れた。また、県知事選直前にもかかわらず上原副知事が来賓参加されるなど、沖縄注目のイベントでもあった。

●「琉球から日本を変える ~今、再び大交易時代へ~」という大会テーマを初めてお聞きしたときは、”少し大げさでは”と思ったが、金城会長以下、沖縄和僑会の面々は本気だった。

沖縄の歴史、文化、伝統芸能に込められた熱い琉球魂こそ、これからの大交易時代に必要な和僑魂、いや、起業家魂なのだと教えられた。
中学生・高校生たちがステージ狭しと演じる琉球舞踊に皆が涙した。
また、エイサーの太鼓踊りの壇上からは灼熱を発散し、会場全体を覆った。

●初日はビジネスマッチング、幹事長会議、前夜祭。二日目は分科会セミナー、本大会、大交流会という流れ。一年かけて沖縄和僑会のメンバーが完ぺきな準備をされ、集まった300名の胸に熱くて大きなものを残してくれた。こんなにも頼もしい仲間とつながっているという安心感と心強さは参加者への大きなお土産になったはずだ。

●大会終了翌日の土曜日、朝早くからKさんが電話をくれた。

「武沢先生、起きて下さい。大変です、かなり大きく出ていますよ」と新聞を持ってきてくれたのだ。
見てみると、ひとつの新聞には私の顔写真入りで、もうひとつの新聞には、「大公益時代を説く」(香港和僑会 武沢信行氏)と見出しになっていた。それは、大交易時代と大公益時代をかけた私の講演テーマである。

しかし、有頂天になってしまったのか、私はその新聞をカフェに置き忘れ、今手元にない。
たしか座席には何も残してこなかったはずなので、たぶん、帰りがけに隣のオバサンが読んでいたあの新聞が私のものだろうと思うと悔しくてしようがない。どうして隣のテーブルの新聞を取って読むんだろう、ちくしょう。

●でもそんなことはどうでもいい。

来年の和僑会アジア大会は上海で開催されることが決まった。香港、シンガポールも候補地に挙がっていたが、幹事長会議の決選投票で決まったもの。これから毎年アジア大会がどこかの地区で開かれることになったが、早くも来年が楽しみだ。

●香港貿易発展局・日本主席代表の古田女史の講演では、数字の根拠をあげて「和僑会が世界を変えていくには少なくとも会員数100万人は必要だし、その可能性は充分にある。そうなったとき、華僑とも互する会になる」と結んだ。

●和僑会は2004年発足だが、最初は「筒井会長の和僑会」だった。
やがて「香港の和僑会」「華南の和僑会」になり、そして今年「アジアの和僑会」に進化した。次は大きく「世界の和僑会」に飛躍する。
そのための基盤作りとして「和僑総会」の設立が決定した。これは世界本部のことであり、和僑総会・初代会長に筒井修社長が、事務局長に高橋さんが正式に就任した。

●「会長の目が黒いうちに世界大会をやりたい」という声がいたるところであがっていたが、充分可能だと思う。

来年も和僑会から目が話せない。「がんばれ社長!」もますます和僑会の応援に力を入れる。

「あぁ和僑 大交易の 幕が開く」