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脱獄問題

●脱獄すべきか、それとも獄内にとどまるべきか、迷っている。

脱獄とはいっても、iPhoneやiPadの「Jailbreak」(ジェイルブレイク)のことで、これは、あらかじめ設けられた制限を解除し、非正規のアプリケーションを利用可能な状態にすることを指す。非正規とは言っても合法と認められているわけで、(アップルは非推奨)腕に自信がある人はやすやすと脱獄してアッと驚く使い方をしている。

●しかしネットで調べてみたら「脱獄は問題が多いからすべきではない」という意見が多いようだ。特にセキュリティが甘くなり、個人情報が漏洩する危険性が高まるという。それは、新宿歌舞伎町のど真ん中のマンション一階で、若い女性が鍵をかけずに眠るようなものだ、という意見もある。

あの「百式」も脱獄はすすめていない。
→ http://www.ideaxidea.com/archives/2010/08/jailbreakme.html

●なので脱獄するつもりはなかったのだが、昨夜、気分が変わった。

暑気払いのためにビアガーデンにご一緒したZ氏は、すでにiPhone、iPadともに脱獄し、バリバリ使っておられた。
いくつか脱獄ソフトを見せていただいたが、私がやりたくてもやれなかったことがやれるようになっていた。

たとえば、デスクトップ画面をそのままプロジェクターに映し出して操作状況をプレゼンするとか、会社のパソコン(サーバー)にログインして必要なファイルを取り出すといった芸当も難なくやれる。
こうなると、実際に私も試してみたくなる。

●基本的には、機械ものに関して保守的な私は、アップル社が定めている制限を破ってはいけないというモラルがまず働く。しかも、もし故障すれば脱獄マシンは保証対象外になるので心配だ。

それをZ氏に話してみたところこんな答えが返ってきた。

「武沢さんはスクーターに乗ったことがありますか。リミッターによって60キロ以上のスピードは出ないようになっています。でもお店で2000円くらいで売っている解除器具を使えば、リミッターが簡単に解除されます。そうすれば、マシン本来のパワーが簡単に出る。脱獄はそれと一緒ですよ。私も脱獄して2か月以上になりますが、不具合は全然ない。もしなにか起きたとしても初期化すれば良いだけです。そんな心配をするよりも、脱獄後の使い勝手の良さを知ってしまうと、もう元には戻れません」という。

●「脱獄」という名前がよくないのかもしれない。あえてそれをやりづらくしたネーミングだ。

Z氏によれば、iPhone、iPadが売られている国のなかで脱獄率がもっとも低いのは日本らしい。逆にもっとも脱獄率が高いのは中国だそうで両国の国民性をよく表している。

●私はどうするか、もう決めた。

結論:脱獄する。

その後、再入獄するか脱獄したままそちらで暮らすか考えることにしよう。