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続・庄内にて

●羽田-庄内間はANA独占で日に四往復する黒字路線。ジャスト1時間で行けるとあって、行きも帰りもほぼ満席。

「庄内」とは、山形県北西部の地域名のことで最上川が流れ、庄内平野を中心に鶴岡市と酒田市がある。
江戸時代は庄内藩といっていた。代々、”徳川四天王”といわれた酒井家を藩主とし、廃藩置県にいたるまで譜代大名の酒井家が永年一代支配した数少ない藩のひとつ。

●藩主・家臣・領民の結束が固く、今でも酒井家の嫡流は庄内の人たちからとても尊敬されている。
山形ハーネスの幹部社員に「誰を尊敬していますか?」と尋ねたら、「酒井様です」という答えがすぐに返ってきた。

●ところで、ここ鶴岡には「庄内映画村」がある。

離れたところに映画村資料館もあるが、我々は羽黒町にある映画村オープンセットを見てきた。
“庄内を日本のハリウッドに”というキャッチフレーズで月山山麓の88ヘクタールの敷地を時代劇(一部現代劇)のオープンセットとして整備した。
ここでロケした作品には、『蝉しぐれ』、『スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ』、『ICHI』、『おくりびと』、『山形スクリーム』、『座頭市THE LAST』、『必死剣 鳥刺し』、『十三人の刺客』などがある。

●昨年から一般公開された村内は、エントランスエリア、漁村・農村エリア、宿場町エリア、山間集落エリアに分かれ、時代劇の場面がそっくりそのまま実物大サイズで作り込まれている。

座頭市(香取慎吾)が非道な天道一家(仲代達也親分)と決闘する家などは、そのままで人が生活できそうだった。
映画好き、時代劇ファンにはたまらなく魅力的な場所で、なにしろ敷地が雄大なのでこれからどんどん施設が充実していくことだろう。

★庄内映画村 → http://www.s-eigamura.jp/

●さて「蝉しぐれ」といえば作家の藤沢周平(ふじさわ しゅうへい、1927年12月26日 – 1997年1月26日)さんもここ鶴岡出身。

今年4月29日に鶴岡公園内(鶴ヶ岡城址)に藤沢周平記念館がオープンした。山形ハーネスの斉藤専務のご案内で行ってみたが、よく出来ていた。

作家の記念館はたいてい見ているが、その中にあって決して大きくはない記念館だ。しかし館内に一歩入ると藤沢作品の世界にどっぷり浸かることができた。
実は何を隠そう、藤沢作品は本も映画もDVDもなにもかも一度も見たことがない。藤沢さんを避けてきたわけではなく、縁がなかっただけである。しかしこの記念館を見て私は猛烈に藤沢作品を読みたくなった。

★藤沢周平記念館↓
http://www.city.tsuruoka.lg.jp/fujisawa_shuhei_memorial_museum/

●また、意外なことに山形県は日本で一番ラーメンの消費量が多い地域だそうだ。人口10万人につき、ラーメン店が何店あるかで算出したランキングで山形県は堂々一位に輝いている。

★ラーメンランキング↓
http://passageiro.blog54.fc2.com/blog-entry-14.html

たしかに鶴岡市内にもラーメン屋が多いが、それに負けじと、うどん・そばの店も多い。麺類のお店に入ると必ず「麦切り」がメニューにある。中には「麦切り」しかない店もあるほど鶴岡にとっての「麦切り」は、名古屋の「きしめん」や「味噌煮込み」以上の定番的存在なのだ。

我々は人気店の「寝覚屋半兵衛」で食べたが食感とのど越しが素晴らしく、付け汁も秘伝の味で、食後はそば湯で割ってじっくり味わった。
ヤミツキになりそう。

★麦切り → http://www.tsuruokakanko.com/cate/p0358.html

●おっと、もうこんな時間になってしまった。

肝心の山形ハーネスさんの経営計画発表会についてまだ何も書いていないので、旅行記はこれくらいにして明日まとめてお届けしたい。

<明日につづく>