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ウィークリー雑感

どっちが本当の天才? アインシュタインとモーツァルト

この質問をテレビ討論の場で発したのはノーベル物理学賞の小柴昌俊東京大名誉教授(76)。NHKの女性司会者は、小柴氏の“お戯れ”の発言と思ったのか、発言に対して笑っただけで、話題を先に進めようとしました。しかし執拗に食い下がる小柴氏。

「どっちが天才?」と。

さて、あなたはどう思いますか?そしてその理由は?

氏の持論によればモーツァルトの方が真の天才、という結論になるのです。その理由を彼はこう語ります。

・・・
サイエンスというものは、ものごとを認識する側の「主体」と、認識される側の「客体」とがはっきり分離している。いつまでたっても主客分離しているのがサイエンスの特長であり、その客観性ゆえにサイエンスといえる次第だ。そうした主客分離の世界では、仮にアインシュタインが発見しなくても、後生のだれかが必ず相対性理論を発見する可能性がある。

一方、芸術や宗教の世界では主客が未分離である。つまり主客一体となって完成されるものである。それゆえに、モーツァルトの作品の数々は後生の誰もが同じものを再現できない可能性が高い。よって私はモーツァルトに軍配を上げるのである。
・・・

私はこれを聞き、そういえば「モーツァルトの交響曲40番は神の旋律としか思えない」と感動した昔のひとときを思い出しました。少しは凝った時期があるのです。たしかに、再現不能という意味では誰がこの作品と同じものを作れようか、と思います。

この小柴氏の発言にあるように、ひとつの明快なものさしをもって論理を展開すれば、どっちが天才かという無謀な会話も成り立ちます。

「がんばれ社長!」1/7号の『凡人が勝つ』のように、エリートと凡人をものさし不在で論じると、百人百様の意見がそれぞれ成立し、議論紛糾して混乱を招くだけと反省しました。意見は曲げませんが、意見の述べ方を曲げる必要があるということです。

問題の「がんばれ社長!」1/7号
http://www.e-comon.co.jp/SampleE-comon/backnumber/030107.htm

さて、それよりも大切なこと。それは、あなたの事業・製品・サービスは、主客分離型?それとも主客未分離、主客一体型?誰にも真似されないものを目指すなら、モーツァルトになるしかないでしょ。

<余談ながら>

クラシック音楽を聴きたいけど何がいい?という時のメールマガジンに『クラシック音楽処方箋』をおすすめします。作者のPinguさんは、経営者やビジネスマンに音楽を届けたいという情熱をもっておられるから、きっと良いものを選んでくれそうで。
http://classicalmag11.hp.infoseek.co.jp/

画像日記 はじめてます

今年から私のサイトで画像日記をつけ始めました。意味不明の記号や数字は何か?というご質問を頂戴していますが、あれは秘密です。自己管理用の何かの暗号なのです。

「画像日記」 http://www.e-comon.co.jp/gazoudiary/index.htm

遅れたCD

サイン本やメッセージCDの発送が、当初の1月6日から大幅に遅れています。すでにご入金下さって首をながお待ち下さっておられると思いますが、来週末までに届くよう、作業を進めています。まことに申し訳ありません。

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