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続続・タイ旅行記

●タイ旅行の話題が続いたせいで、「八正道」を書けないでいる。
今日こそ、と思っていたが、タイ関連の問い合わせメールが何通か届いたので、それにお応えしながら今日もタイ情報をお届けしたい。

●まずはビジネスクラスについて、東京都・Iさんからのメール。

・・・質問なのですが、経営者はよく新幹線でグリーン車を選択したり、飛行機でビジネスクラスを選択しますよね。見栄で座る方もいるかもしれませんが、空間やそこの空気を買っているように思われます。
決して安いものではありませんが、武沢さんはどういう基準で選ばれていらっしゃいますか。なにか「こういう時はグリーン車、こういう時はビジネスクラス」と決めごとがあるようでしたら、お教えくださいますか。
ボクの考えですが、お金が続くならグリーン車やビジネスクラスを選びたいと思います。ですが、グリーン車やビジネスクラスに乗ると、なにか身分不相応で場違いだなと思い、落ち着かない。かといって普通車やエコノミークラスを選ぶと、窮屈で仕方ない。
これは、自分の中で「線引き」ができてないからなのかなあ、と考え、武沢さんへメールを差し上げた次第です。お時間が許せば、ご教示よろしくお願い申し上げます。
・・・
<武沢より>
はたして、見栄でグリーンに乗る人なんているのでしょうか?
自分がグリーンにふさわしい人間だと思えるのならグリーンにすべきですし、まだ似つかわしくないと思うのなら指定席か自由席でしょう。
初めてグリーン車に乗ると自分だけ無理をしているとか贅沢しているという劣等感とも罪悪感ともつかない気分におそわれるかもしれませんが、それに慣れねばなりません。
むしろ、自分こそもっともグリーン車を必要としている人間だ、くらいに思うことにしましょう。やがて、他の車両に乗ることがストレスを感じるようになります。
でも私は、飛行機だけは価格差が2倍以上になるのでエコノミー専門にしてきましたが、次回以降、海外はビジネスクラスだと思いました。少なくともアジア地区は必ずそうします。Iさんも是非。

●続いて異論メールがU社長から。

・・・初めまして。バンコクに来て5年目になりますUと申します。
今回の武沢さんのタイ旅行記は大変興味をもって読ませていただきました。
毎週バンコクからチェンマイに出張している者として、一点だけ生意気ながら私の感じていることを申し上げたいと思います。
「チェンマイは自然が豊かで空気がきれい」と武沢さんは紹介されていますが、何かの間違いか先入観のせいではないでしょうか。
最近のチェンマイは排ガスのせいで汚染がひどく、空気がバンコク並にひどいです。旅行者の中には排ガスを吸って気分が悪くなる方もいらっしゃるほどです。もちろん武沢さんの主観で「きれい」とお感じになったのならそれは尊重しますが、客観的には「きれいではない」です。(笑)
ところでチェンマイでは有名な「ナイトバザール」をご覧になりましたか?
・・・
<武沢より>
そうですか、「空気がきれいだ」と聞かされていたのでそう思い込んでいたのかもしれません。「きれいではない」に訂正します。
「ナイトバザール」は櫻井社長(ネバダ観光)と一緒に散策しました。かなり遅くまで露店が立ちならんでいて、お祭り気分を味わってきました。
露店で売っていたジョークTシャツを何枚か購入し、バンコクと日本でさっそく着用しましたが、かなり大うけです。

スターバックスの丸いロゴデザインを胸に、「Starbucks Chiangmai」と書かれたTシャツを着て昨日、名古屋のスターバックスへ行きました。シャツを見てすぐに店員さんが集まってきて、どこで売っていたのか聞かれ「私も欲しい」と皆さんに言われました。安かったので大量に買うべきと反省。

別のTシャツは、背中にマクドナルドのMの字が印刷され、正面の胸元には、緑色の大きな文字で「I’M FAT」とあります。そのMの字だけがマクドナルドのオレンジ色のロゴマーク。
見た瞬間はマクドナルドのTシャツに見えるのですが、文字を読むと「私は太っている」となるのです。
これを着用してバンコク市内のホテルのエレベーターに乗り込んだら、先客の老夫婦の奥様が私の胸を見ながら、ご主人に向かって小声で「I’M FAT」とささやいていました。私が彼女に笑顔でウインクしたら、声を出して笑いはじめました。どうやら、笑いのツボにはまったようで、老夫妻が先にエレベーターを降りるまで、ずっと笑い転げていました。外国人にあんなに笑われたのは初めてです。
でもこのTシャツを着てマックのお店には行けそうもありません。

●最後に「バブル経済」についてK社長から質問。

・・・インドネシアで貿易業を営むKと申します。初めてメールを差し上げます。BRICs(ブリックス)やインドネシア、タイなどの新興国市場は投資妙味が大きく、本業の年収以上の利益をあげています。
ところで、アナリストたちが過熱市場のことを「バブルだ」と表現しますが、その「バブル」とは何でしょうか?バブルであるのかないのか目安になる指標があるのでしょうか。
・・・
<武沢より>
バブルという言葉が使われるようになったきっかけは、約300年前にイギリスで実際に起きた常軌を逸した投機ブーム「南海泡沫事件」がルーツと言われています。

★南海泡沫事件 → http://e-comon.co.jp/pv.php?lid=2406

一般的には「バブル=急激な経済成長」という意味で使われていますが、普通の好景気のことも「バブル」という人もいて、あいまいに使われている言葉です。
バブルであるのか否かを見きわめる指標はいろいろ作られていますが、分かりやすいのはこれです。
その国の株式市場の「時価総額」がその国のGDPの何倍あるのかで比較するのです。その数字が1.5~2.0倍以上に膨らんだことをバブルと言ってよいでしょう。
80年代後半の日本では、GDP400兆円に対して株式市場は600兆円にまで膨れました。
最近の日本は、GDP500兆円に対して東証全体の時価総額は約320兆円となっています。
中国では08年のGDPが約450兆円程度でしたが株式市場の時価総額は香港市場なども含めると合計で800兆円にも達し、完全な「バブル」と言えます。しかし、GDPが成長している限り大丈夫だということで先高期待の表れでしょう。
タイのGDPは08年で25兆円、株式市場の時価総額は15兆円(07年、1バーツ2.8円換算)となっていますから健全です。
インドネシアのGDPは約46兆円(08年)あるのに対し、株式市場の時価総額は約18兆円ときわめて健全です。こうした目安をもっていると何かの判断基準になりますね。

以上。