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想いの熱さ+持続力

●むずかしく考えなければ目標を作るのは簡単なことである。それが人生目標であろうと経営目標であろうと、思ったことをどんどん書いていってそれを整理すれば良いだけだ。
だから、なにかの知識や技術がないから目標が作れない、ということはないのである。

●問題はそのあとだ。
作った目標に対する想いや情熱をいかに持続するかである。吉田松陰は、「思想を維持する精神は狂気でなければならない」と語ったが、持続するには何らかの「狂気」が必要らしい。

●「狂気」の反対語は「正気」。
人は、正気のままでは想いや情熱を持続できないようになっているようだ。掃除をしない部屋には自然にほこりがたまるように、我々の心も放置すれば自然にほこりがたまるようにできている。
だから、毎日お手入れしてやらねばならない。それには、目標に対する思いを日々新たにするのである。

●もう一つの問題は、いかにして想いの熱さを沸点にまで持って行くかである。
水は100度に達してはじめて沸騰し、蒸気になる。お湯を上手に沸かすには、強火で一気に加熱したほうが燃費が良いわけで、もし、弱火でコトコト加熱し、時々冷ましていたりすれば、いつまでたってもお湯は沸かない。心を沸点にもってゆこう。

●整理すればこうなる。

「目標達成の可能性=目標への想いの熱さ+想いの持続力」ということになる。

●さて先日、一部の「がんばれ!クラブ」会員に向けて次のような課題をお送りした。目標に対するあなたの想いを30回スピーチしてほしいという課題だ。

・・・
目標を達成するためには、熱い気持ちを持続させる必要があります。
そうでないと、すぐに私たちの目標意識は薄らいでしまうものです。
「外的要求」レベルの目標をいかにして「内的欲求」レベルのものに切り替えるかが最大のポイントです。

「外的要求」(外部からの要求や立場上の義務感)にこたえて作った目標は達成するのが容易ではありません。情熱が持続しづらいからです。
一方、「内的欲求」で作った目標は、あなたが心から欲するものであり、寝てもさめてもその目標のことを考えているわけですから、必ず達成するのです。

そこで今月の課題。

あなたのビジネス目標を2分間でスピーチしてください。スピーチの原稿を作ってはなりません。簡単なメモだけを用意するのです。

まず、A4のコピー用紙の上部に「2010ビジネス目標」と書いて下さい。次に、下の余白にスピーチしたい事柄を箇条書きで列挙してください。5個から10個くらいが適当でしょう。

列挙する内容は、

・今年どのような方法でどんな程度の成功をしているか
・リーダーとしてあなたはどのような自己改革、社内改革を行うか
・今年の各四半期、および2月はどんな行動をして何を達成しているか
・いつまでに何をなし遂げるか

など、あなたの成功アイデアを完結に書くのです。

スピーチ準備はそれでおしまい。あとは、キッチンタイマーか二分間砂時計を用意して誰かの前でその紙を横に置いて、実際にスピーチします。
最初の練習台になってもらう人は、家族か友だちなど、仕事の利害関係者以外の人がよいでしょう。なぜなら、上下関係がありませんし、仕事の専門用語が一切通じない相手だからです。
できれば、中学生でも理解できるように話してください。

練習回数は30回以上です。30回未満では意味がありません。必ず30回以上やってください。そのプロセスでスピーチの内容が変わっていくこともありますが、それも大いに結構です。スピーチの途中で浮かんだ新しいアイデアも紙に書き加えて忘れないようにしましょう。

1回目のスピーチの時と、30回目の時とであなたの内面でどのような変化が起きたかに注目しましょう。

30回スピーチのあと以下の余白に記入し、私にメールして下さい。

是非、がんばって欲しいと思います。        武沢 信行

・・・

●すると、10日ほどのち姫路の藤橋社長からメールが届いた。目標スピーチを31回連続で行ったというのだ。

<藤橋さんの31回・熱狂スピーチ体験談を明日ご紹介したい>