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1万人に1人で革命が起きる

明治維新当時、日本の人口は約3,400万人だった。そのうち、志士として明治維新の革命運動に参加したのは約4,000人だったという話を聞いたことがある。

分母が3,400万人で分子が4,000人ということは、人口の0.01%(1万人に一人)が立ち上がれば国は変えられるということ。今の日本の人口は約1.27億人なので、1.27万人が立ち上がれば国は動く。「がんばれ!社長」の読者が2.4万人強なので、このメルマガ一本で国が変わる可能性は充分にある。

私はこのことからふたつの感慨がある。それは希望と落胆だ。

1.革命はたったそれだけの比率(0.01%)でできるのか、という希望。
2.誰かのために立ち上がることができる人は、そもそもその程度の比率しかいないのではないかという落胆。国がなかなか
変わらないということは立ち上がっている人が少ない証拠。

「会社を変えるのは大変だ」と言う経営者がおられる。たしかに容易ではないが、国を変えるエネルギーに比べれば容易なはずである。社員の0.01%が変われば会社が変わるということは、どうみてもあなた一人が立ち上がれば必ず会社は変えられる。なぜなら10,000人以上の会社は日本に60社前後しかないからだ。

もし今あなたが社長ならば、革命はとても簡単である。あなたの革命計画を「経営計画書」のような冊子にまとめる。実はそれが一番大変なのだ。それをもとに真の理解者(同志)を一名つくる。その同志とは完全に一枚岩の関係になるまで考え方をすり合わせしていく。全幅の信頼を互いに寄せ合えるようになれば、革命は半分以上成就したようなものだ。あとはキーマンをひとり、またひとりと作っていき、気づいてみたら会社の中はあなたと同じベクトルの幹部で構成されるようにする。

もしあなたが社長でないなら、すこし時間をかける必要がある。社長を味方にひきこむ作戦と、徐々に外堀を埋めて、気づいてみたら社長が認めざるを得ない状況を作っていく作戦とがある。手順は異なれど、やり方は上記と一緒だ。ひとり、またひとりとキーマンを味方につけていくのである。

「経営計画発表会」のときも、社員全員に分かってもらおうと苦労する必要はない。ひとりかふたりの大切なキーマンを口説くために行うつもりで良い。その方が結果として社員全員に計画が浸透するものだ。

革命の最大の敵はあなた自身である。怠惰心や慢心、諦めなどの内なる敵と戦わねばならない。だからこそ、充分に心が奮い立つような企業変革計画を作らねばならないのだ。