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青空文庫

●「青空文庫は、利用に対価を求めない、インターネット電子図書館です。著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキストと XHTML(一部は HTML)形式でそろえています。作品ファイルは、縦組みを意識した統一した形式でまとめてあります。いろいろな方が開発してくれた青空文庫対応の表示ソフトを利用すれば、本のページをめくるように、作品を読んでいけます」

とホームページにある『青空文庫』。

★青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/index.html

●もちろんその存在は知ってはいたが、iPhoneで専用の表示ソフトを入手してからというもの、俄然、利用頻度が増している。
私が最近ダウンロードした表示ソフトは、「SkyBook」というもので、いかにも本を読んでいるという感じが気に入っている。

★SkyBook (iPhoneアプリ) http://sb.aill.org/

●パソコンや携帯電話でも読める「青空文庫」。
どんな作家のどのような作品が読めるのかはサイトで直接確認してほしいが、参考までに著名作家だけをアイウエオ順にピックアップしてみた。

芥川 竜之介、有島 武郎、石川 啄木、井原 西鶴、内村 鑑三、榎本武揚、オー・ヘンリー、岡倉 天心、岡本 綺堂、尾崎 紅葉、勝 海舟、マハトマ・ガンジー、菊池 寛、岸田 劉生、北 一輝、北原 白秋、慶應義塾、小泉 八雲、幸田 露伴、小林 多喜二、西郷 隆盛、斎藤 茂吉、坂口 安吾、坂本 竜馬、佐藤 一斎、三遊亭 円朝、島崎 藤村、高村 光雲、高村光太郎、竹久 夢二、太宰 治、種田 山頭火、コナンドイル、ドストエフスキー、直木 三十五、中島 敦、夏目漱石、新島襄、新美南吉、西田 幾多郎、新渡戸 稲造、野口 雨情、林 芙美子、樋口 一葉、福沢 諭吉、二葉亭 四迷、プラトン、エドガー・アラン・ポー、正岡 子規、南方 熊楠、宮沢 賢治、紫式部、モーパッサン、森 鴎外、横光 利一、与謝野 晶子、魯迅、ロラン・ロマン、若山 牧水、などなど。

●さて、ついに始まったNHKスペシャルドラマ『坂の上の雲』の第一回放送で、青年・秋山好古が弟・真之に本を見せる場面がある。

「わしがこの世の中で一番えらいと思うとる人の本じゃ」と『学問のすすめ』(福沢諭吉)を見せながら「一心独立して、一国独立す」という言葉を引用し、学問で身を立てる決心を吐露する兄。

●明治初年の若者をとりこにし、大いに啓蒙啓発した『学問のすすめ』も「青空文庫」の手にかかれば、数秒で無料ダウンロードできてしまう。何たるありがたさ。

●私のiPhoneには、『坊ちゃん』『我が輩は猫である』『ヴィヨンの妻』『高瀬舟』なども入っているし、ちょっと変わったところではこんな文書もダウンロードしている。

・船中八策(坂本竜馬)
・アメリカ独立宣言(トマス・ジェファーソン)
・トヨタ電気自動車試作(豊田喜一郎)

●『坂の上の雲』の主人公たちからみれば、120年後を生きている私たちのこうした学習環境の豊かさに腰を抜かすことだろう。

その反対に、彼らにあって私たちが失っているものの多さにも度肝を抜かれるに違いない。
なにはともあれ、『学問のすすめ』あたりから読んでみようか。