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続・「がんばれ!ナイト」余話

●皐月賞大敗の汚名を返上し、ロジユニヴァースが日本ダービーを制覇した。大本命アンライバルドといえども苦手な馬場条件では力が出せず12着と惨敗。

馬でも人間でも自分の力が出せる条件と出せない条件があるようだ。

●今朝スタバで自分の力が出せる条件を考えてみた。
良馬場でも不良馬場でも走るオールラウンドタイプだと自分のことを思っているが、それでもツボにはまったときの強さとツボを外したときの弱さは別人のようだと思う。

“ひとたび熱中するとトコトン最後までやらないと何者も私を止められない”というところがあり、それが優先順位の高いことであれば最強だ。
それこそ食事もトイレも極限まで我慢してひとつのことに打ち込む。

●その性格が好ましくない方に出ると、とてもまずいことになる。

たとえば、ポテトチップスやチョコレートの容器が空っぽになるまで食べ尽くしたり、ゲームを全部クリアするまで仕事が手につかない、などの症状となる。

だから、自分自身の長短特質を早めに知り、長所が活きて短所が消されるような自分自身の御し方、騎乗法が必要になるのだ。

●ライブレボリューションの増永寛之社長も自分自身の性格を知悉しておられるようで、強みが表面化し弱みが表にでないように慎重に自己管理されているのがわかった。

以下、先日(5月28日)の「がんばれ!ナイト」の増永社長講演で印象的だった箇所を幾つかご紹介したい。

●「僕(増永社長)は90点主義」

最初にそう聞いた時「え、どうして完ぺきを目指さないのだろう?」と不思議に思ったが、その理由を聞いて納得がいった。
ビジネスも人生も長丁場。調子のいい時には120点だが悪いときには60点なんていう仕事をしたくない。
いつもコンスタントに90点をはじき出すことの方が大切だし、学生の時なら英語と数学は100点だが社会と美術は60点という生徒にはなりたくなかったということのようだ。
来る日も来る日も90点、あの仕事もこの仕事も90点、それは凄いことなのだ。

●「不勉強な社長は会社をつぶす」

証券会社の時からたくさんの経営者にお会いしてきた。また、『プレジデントビジョン』の発行を通して若くて元気のいい経営者に相当突っ込んだインタビューもしてきた。その結果、自信をもって言えることは「勉強しない経営者は年令に関係なくすぐに滅びる」ということだ。
活字を読まない社長、せいぜい雑誌に目を通すぐらいでめったに本を
読まない社長はすぐにカベにぶつかることになる。

●「不誠実な社長は会社をつぶす」

業績のよい時は黙っていて、悪くなったときだけ決算がこんなに悪いんだと社員に決算発表したがる社長もいるが、それでは不誠実だと思う。
よいときも悪いときも一貫して業績内容を公開し、これからの見通しとビジョンを語るのが社長の役目だと思う。
私もそうしてきた。
だからメンバー(社員)も僕のことを信じてくれる。開示すべきことはどんどん開示して、社員と社長が誠実に、率直になれる関係を作っていくべきだと思う。

●「現場を知らない社長も会社をつぶす」

現場のことを知らなさ過ぎる社長や、現場に興味を失った社長も会社をつぶすと思う。
「そのことは○○君に任せているから」というような表現で現場の話題をしたがらない社長になってはならないと思う。

●「僕はライブレボリューションの社長」

職業分類でいけば僕は「経営者」ということになる。
だが、僕はあくまでライブレボリューションという会社の社長であって、それ以外の会社の経営ができるとは思わない。

逆にいうと、ライブレボリューションの社長をやらせたら僕が一番上手に出来るから僕がやっている。

●「引きこもり社長になる」

会社を作ってしばらくは世間一般の社長と同じように経営者団体に幾つか入り、異業種交流会や懇親会などに積極参加していた。
だがある時、メリットよりデメリットの方が多いと感じ、思い切って一定期間次のことを実行した。

・人と会わない
・飲み会に出ない
・取引先や客先とも会わない
・メンバー(社員)とは一年に一回だけ飲む。
だがあくまでワリカン。みんなの財布に優しくなるよう飲み会の場所は「さくら水産」。

そうしたところ、メリットの方がはるかに多いことが分かった。今ではお誘いすらなくなったのでほぼ全時間自分の自由になる。

社長が客先に出向くとついつい相手の成功を真剣に考える。その時間が多くなって、結局、自社の成功を考える時間がなくなる。
その点、今の僕はライブレボリューションの成功を考える時間が急増したので、業績もそれにあわせて急伸した。

●「引きこもり社長の欠点是正」

引きこもり社長になることの欠点もわかっている。だから、それを補うために心がけていることがある。

・毎日営業社員ととことん話し合い、お客情報を得るようにしている。
・社長インタビューメルマガでたくさんの社長に会って話を聞く。
・役員会議を毎日やる。
四人の役員との毎日のランチミーティング(12時~13時)を守っている。従って社長以下の全役員も午前中完全ノーアポにしてもらっている。

●「金品にクリーンな会社」

自分が公私混同すると他の役員やメンバーも公私混同すると思う。だから、なるべくお金を使わない工夫をしている。
年商30億円でも接待交際費はせいぜい月2万円程度だし、タクシーに乗っても自腹なので経費は増えない。社員間の年賀状やお中元、お歳暮も禁止し、不正とか癒着のようなものが一切芽生えないようにしている。

●LRハート(ライブレボリューション・ハート)

「メンバー第一、顧客第二」、「すべては夢を持つことから始まる」
など独自の「LRハート」(経営理念)は会社の思想として多くの学生の心もとらえてきた。

その一端をこのHPからうかがうことができる。
→ http://www.live-revolution.co.jp/lr_recruit/session/

世の中にいろんな職業があるが、唯一社長だけが一緒に仕事をする仲間を選ぶことができる。総理大臣も天皇陛下もできないことが社長はできるのだ。
この社員のためならオレは死ねる、と思えるような社員と仕事をしたいものである。LRハートにかなった人を採るのが僕の仕事。だから、LRハートの教育はしなくて済む。もともと出来ているのだから、時々確認するだけでいい。

●なるほど、面白かったし凄かった。

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