Best of がんばれ!社長  武沢 信行

ベストオブがんばれ社長!社長・経営者を応援する「がんばれ!社長」ベストメッセージ(メルマガ「がんばれ社長!今日のポイント」バックナンバーより選抜公開)

日本シリーズ第七戦

      2016/10/26

●ななめ前に座っているおじさんの座高が高く、その上、背筋を伸ばして前屈みで観ているので、ちょうどバッターボックスが隠れてしまう。文句を言ってやろうと思ったが、おじさんも巨人ファンのようなので我慢した。

●昨夜の日本シリーズ第七戦、歴史に残る戦いを東京ドームで観た。

普段の試合なら球場に着いたらまずビールを飲み、試合が始まっても1~2回はおかわりする。楽しむために野球を観に来るのだが、昨夜の最終決戦だけは別。私も一塁側ベンチにいるような気分で見守った。

●今日だけは楽しみなんかいらない。どんな勝ち方でもよいので巨人が勝って日本一になり、原監督が胴上げされ、チャンピオンフラッグをもって選手全員がグランドを一周する。
観客は涙を浮かべながら、選手に紙テープを投げ込み、「闘魂込めて」を熱唱する。もちろん私も泣きながら歌う。

そのためだけに、ここにやってきた。

●私のななめ前のおじさんの姿が象徴するように、ファンがこれほど一球一球に集中する試合も珍しい。ビールの売り子もヒマそうだった。

だが・・・。

終わってみれば巨人は2安打に封じ込まれ、片岡の足と平尾の神がかった打撃の前に敗れ散った。満員の場内は左翼席を除いてシーンと静まりかえった。

試合が終わっても椅子から立ち上がれず、呆然と西武の歓喜の胴上げを見守る私。表彰式が終わり、西武の選手がレフトスタンド前でチャンピオンフラッグを掲げてお礼するまで立ち上がれなかった。

●最終戦までくれば、勝敗は時の運だと思っていた。

運なら、原監督のほうに分があると見ていたのだが、巨人打撃陣の調子が下降気味であったことと、西武投手陣の巨人打者攻略法が徹底していたことが勝敗の分岐点になった。

●悔しいが、西武ライオンズにはおめでとうと言いたい。あっぱれなチームだと思う。一方、負けた巨人の原監督以下、選手諸君も一年間よくがんばったと思う。

●だがあえて今日だけはひとこと言わせてほしい。私には不満がある。

それは、「なぜ巨人は総力戦に持ち込まなかったのか?」という不満と疑問だ。

まず、代打の切り札・阿部を使い損なってしまった。相手がこちらの裏をかいて8回からグラマンを投入したのが理由かもしれないが、阿部を使うチャンスは少なくとも三度はあった。

●一度目は5回の攻撃で内海をバッターボックスに立たせたとき。二度目は8回の攻撃でグラマンに対して鶴岡と脇谷を打たせたとき。
三度目は9回の攻撃で木村を立たせたとき。

原監督は代打の決断が遅れた。

●投手起用も間違っていた。最終決戦にふさわしい攻撃的な投手起用法にはなっていなかったのだ。

西武の渡辺監督は、石井、涌井を2イニングずつ投げさせ、巨人に行きかけた勢いを完全に止めるのに成功したが、原監督の方は、ペナントレースと同じ起用法に固執した。

●昨日だけは最終決戦らしくスクランブル体制を敷いてほしかった。
グライシンガーや高橋尚成、上原を1イニングずつでも使うべきではなかったのか。
ベンチ入り枠もあったとは思うが、結果的に良い投手がたくさん余ったことが残念でならない。

●内海を6回まで引っぱり、越智を2イニングも投げさせる必要はなく、4回まで内海、そのあとグライシンガー、高橋、上原と1イニングずつ投げて、最後の2イニングを西村、越智、クルーンで締めればよい。
それでもまだ延長に備えて山口と東野が残っている。
守っている野手やベンチの選手だって、マウンド上にアップアップの越智や豊田がいるよりは、次々にエース級が出てくる方が、勝つための本気さが高まったはずだ。

●ボヤキはこれくらいにして、最後の最後までどちらにも流れが行かなかった「がっぷり四つ」の好シリーズだったと思う。
セ・パ王者同士の戦いらしい、ナイスシリーズだった。

今日は、ついつい負けた悔しさから原監督の采配をとやかく言ってしまったが、11月中旬まで野球を楽しませてくれた巨人の選手と監督にお礼を言いたい。

●こんな貴重な経験を積んだ若手選手の来シーズンの活躍が期待できる。

試合終了後、東京ドームの売店で巨人軍カレンダーを買い求めたが、こんなに熱く巨人を応援したのはいったい何年ぶりのことだろう。

帰路、セブンイレブンでやけ酒用に缶ビールを買った。

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