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和僑に捧ぐ

「対日感情が好転 国際緊急援助隊の派遣で」という記事を見つけた。

四川大地震の被災地に、世界に先がけて日本の国際緊急援助隊が派遣されたことで、中国での対日感情が改善しているという。

中国政府による災害救助の手際の悪さが被害を拡大させているという批判が高っている。

そうした中、最新鋭の機材を用いて手際よく救助にあたるプロフェッショナルな仕事ぶりと、救えなかった命に対しては、整列して黙祷を捧げるなどの日本隊の行動が中国人の胸を打っているというのだ。

「日本人民は非常に礼儀正しい」、「中国人は日本人の質(人格)を学ぶべきだ」といった賛辞も寄せられている。

日本の援助隊による夜を徹しての手作業での母子救出劇について、「ありがとう!中国人民は彼らを絶対忘れない」「以前の嫌悪をすて、ともに“家庭”を作ろう」といった感謝の書き込みも集まっているともいう。

※参照記事↓
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080517/chn0805171922017-n1.htm

久々に胸のすく記事を見た思いがする。

共産党政府による意図的な反日教育も、目の前の事実には勝てない。
自分と家族を助けてくれた日本人に対する恩義は一生忘れないことだろう。

そうした意味で、外国で働く日本人は、間違いなく日本を代表していると言えよう。

先週土曜日(5月17日)は「和僑会世界大会」が開催された。
和僑会とは、海外で働く日本人の価値を高めたいという思いをもつ日本人起業家たちのネットワークだ。
今回は150人が集まったが、大半が起業家とその予備軍たち。女性比率は約3分の一と日本の「非凡会」より高めである。

地元香港や日本のメディアも駆けつける中、筒井会長による開会宣言で熱気ある大会の幕が切って落とされた。
瀬戸社長(シンセン和僑会)によって発表された「和僑会クレド2008」。
それには、和僑会憲章と行動規範なども成文化されている。

和僑会の活動は毎月の勉強会を中心に、相互にビジネス交流したり、経営人材を会の中に求めたりと、名実ともに中味ある活動がなされているのが特色。
外国においてこのような日本人の起業家ネットはかつてなく、前代未聞の試みが香港・シンセンなどで成功しつつあるのだ。

和僑会の理念と活動内容に賛同した仲間が、上海、モンゴル、シンガポール、台湾に飛び火し、すでにそれらの国で和僑会が立ち上がっている。近々、フィリピンとベトナムにも出来るという。

筒井修会長はこう語る。

「会員数の増加は喜ばしいが、いたずらに会員数を伸ばしたところで意味がない。会員の中には、日本のベンチャーキャピタルが投資したがるような優れた企業が何社かあるが、まだまだ軌道に乗っているとは言えないような会社も少なくない。そうした企業が成功していくような支援体制を作り上げることが今の急務だし、それが出来上がっていけば、自ずと会も発展していくでしょう。香港在住30年、40年で、すでに大きな富を築かれた先輩たちも和僑会に入ってきて下さっているので、世代を超えた交流を図ることも大切なことだと思っています」

和僑会に入るとすぐに仕事がもらえると思って入会すると失敗する。
何の会でも同じだが、自分さえよければそれで良いという考えの人ではやってゆけない。相互扶助、相互支援の精神でつながった結社的な会なのだ。

現地は現地の常識がある。今回もビックリする話を聞いた。

ある工場では、4,000人の労働者のうち一年で6,000人くらいが辞めるという。なんと離職率150%。
日本では信じられない現象がそこにある。その理由を作っているのは、現地労働者の就労意識。常識がちがうのだ。

だが、社員を大切なパートナーとして接している企業では意気に感じてがんばってくれる現地社員も少なくない。

日本の緊急援助隊が中国人に歓迎されたように、和僑会会員企業の経営が現地人に歓迎され、尊敬される。そんな新聞記事を読んでみたいと思う。
今回の世界大会では基調講演という大役を任せていただいたが、果たして全うできたかどうか。

和僑会では「がんばれ社長!」が必読メルマガだと聞くが、「がんばれ和僑!」、「がんばれ日本!」という気持ちでこれからも書いていきたい。

和僑会 http://www.wa-kyo.com/