ウィークリー雑感

ウィークリー雑感

成長を加速する学び方

昨日の博多非凡会は二部構成。第一部は私の「社長のための経営マニフェスト作り」、第二部はSRR速読教室の寺田昌嗣さんによる、「成長を加速する学び方講座」でした。

<寺田講演にて印象に残った箇所>

・速読や多読をしながらも成長していない人が多いのはなぜか?
その逆に、たくさん本を読んでいるわけではないのに成長しまくっている人がいるのはなぜか。
そこを解明したのが来春発売予定の私(寺田)の著作。今日はそのエッセンスの部分をお話する。
・情報化社会とは言葉であおる社会。
読み手がしっかりと自分の受け皿をもっていないと、本来知る必要がなかった雑情報まで知ってしまい、かえって混乱することになる。
読書もそうで、読めば読むほど著者や編集者にあおられて、右往左往する危険性がある。
・そうならないためにも、読書にWhy、What、Howをもとう。
本来の意味での読書力を高めよう。それには、なぜ読む、何を読む、どのように読む、を理解しておこう。
市販されている速読・多読本の多くは、「How」について論じたものであるが、肝心なのはまず「Why」と「What」を明確にすること。
速読できるようになることは、読書の目的ではないはず。読書しようと思うのは、
1.今を楽しむため(娯楽)
2.今を犠牲にして未来に備えるため(学習)
3.心を耕し洞察力を深めるため(自分作り)

であり、速読はその目的を実現するためのひとつの技法に過ぎない。
従って、順序として読書経験の少ない人は速読や多読を目指すよりも、まず、毎月、分厚くて濃い本を一冊制覇することの方がはるかに有益だろう。
・速読をマスターしておくことで有利になるのは、本を短時間で制覇できるから。本への投資というのは実は時間投資のことであって、本代などは金額的にみても投資とは言
えるほどのものではない。それは経費にすぎない。
本当に貴重なのは読書に費やす時間。1冊の本に3時間(180分)かかっていた人が18分で読めるようになったとすれば、生産性は10倍になったということ。多くの人は、そ
れだけのことで得意げになってしまい、読む必要のない駄本まで多読して満足している。それでは決して成長できないし読書に飽きてしまう。
本当に大切な本は反復しよう。速読を身につけることで得られる最大のメリットは良書の反復が容易になること。
まず速読によって15分で一回読み、次に30分かけてじっくり読み、最後はポイントにメモや線を入れながら1時間かけて読む。そうすれば、別次元と思えるほど深まりある
読書ができるようになる。

以上、成長を加速する学び方をしているかどうかがビジネスパースンにとってもっとも大切なことであることを強調しておきたい。

(文責:武沢信行)

非凡会情報

・今夜、初開催です!
火の国 熊本非凡会 11月2日(金)午後6時半~ 幹事:木多さん

・東京スペシャル非凡会 歴史探訪の旅 11月17日(土)満席御礼!
幹事:山下さん

・岡山非凡会 11月23日(金)  幹事:井本さん
http://www.zeku07.com/hibonjuku/

・山形県公社 自立化塾講師  応募は公社へ

・長野県公社 自立化塾講師  応募は公社へ

・神戸ルミナリエ非凡夕食会 12月14日(金)  幹事:林さん
http://www.kobe-luminarie.jp/

・東京非凡会 オフィシャル忘年会(汐留にて)
12月19日(水)、幹事・青木さん、樫原さん、応援・飯田さん

・パワー忘年会 With 百式 in 東京 12月26日(水)午後7時~

・2007納会社員集会&大忘年会 12月28日(金)午後4時~

非凡会申込み http://www.e-comon.co.jp/training_show.php

ひとりごと

昨日の博多非凡会の前に、かやのさんとコーヒーミーティング。

「やずや」さんの創業から今日までのエピソードなどをお聞きしましたが、すなおに感動してしまいました。

「やずや」の創業者の方は厄年まで悪戦苦闘の連続。そんなある日、誘われて入会した中小企業家同友会。そこで作った経営計画書がきっかけとなって「やずや」の躍進が始まります。
そのころ作った会社の長期計画の数字の何倍もの勢いで会社がでかくなっているそうです。
経営理念に基づいた経営計画書や経営マニフェストを作ることは、まず経営者を成長させ、次いで社員を育てるものです。
かやのさんは博多でそうした生々しい事例をたくさん知っているから「人生は何才になっても逆転できる」との信念をもつに到ったのでしょう。

彼は来年、本格的に経営計画セミナーを定例開催するそうで、すでに
福岡で二回開催し、成功しています。

そんなかやのさんが、今日から中国の少林寺へ旅立たれました。あの面壁九年の達磨大師の少林寺です。そして少林寺拳法の少林寺です。

中国といえば、
私は毎月中国に10万円を超える投資を3年以上続きてきています。
多いときは20万円以上投資していました。財テクではありません。
それは
・上海のオフィス家賃(昨年、契約終了で撤退) 数万円/月
・中国人向けメルマガ(翻訳代、配信代) 10数万円/月

投資とは言っても、経費を使ってきているわけです。そのことをある友人に話したら、

「バカな話だ。それで幾ら回収したの?え、ゼロ円。中国人のメルマガ読者が1.6万人できたと言っても、毎月そんなお金を使って売上ゼロだったら意味ないでしょう。趣味じゃないんだから経営は」と言っていました。

別のある人は、
「それってすごい。夢があるなぁ、そんな日本人がいるなんて初めて聞いた。将来すごい財産になるにちがいない」と興奮してくれました。

最初は好奇心で始めたこの活動もすこし惰性になっています。かきまぜてやらないといけないでしょう。
中国語で中国人経営者にメルマガを発行することで将来に何にどうつなげるのかというこちらの「Will」を、改めてはっきりとしなければいけませんね。

読者メール

1.アジアの高齢化について 台湾より(日本人駐在員 女性)

老いるアジアと日本のあり方について、10月31日号がとても参考になりました。たしかにものごとをトレンドでとらえれば、分かりやすいですね。
台湾に来て20年近くになりますが、こちらでも日本を超えるスピードで少子化が進んでいてデパートの品揃えやレストランの話題店なども中高年を意識したものが増えてい
ます。
若者中心、女性中心文化の終わりを感じます。

<武沢より>
なるほど。今年久しぶりに台湾へ行きましたが、そこまでは見抜けませんでした。情報、ありがとうございます。

2.ますますグローバル視点が必要 香港より 商社経営 男性

10月31日号の「がんばれ社長」は大変面白く読ませていただきました。世の中、絶対はありませんが、1年経てば人は1歳年をとり、高齢化することこそ確実なことは有りません。
事業展開をする場合には、こうした絶対に起こりうることを考慮に入れて、GLOBALに事業をしていくべきだと思います。
GLOBALな視野をもつためには新聞雑誌を読むだけでなく、日本国内だけにとどまらず、実際に世界各地を見て回り、皮膚感覚を大切にすべきかと思います。私も香港に来て25年、この地をベースに世界を回っていますが、チャンスはいたるところに存在すると実感しています。

<武沢より>

高齢化が即・ネガティブなことだとは思いませんが、子沢山の時代とはまったく別の発想が必要になるでしょうね。
経営者が世界を旅して視野を広げることはとても意味あることだと思います。ありがとうございました。

3.うつについて (名古屋市 Iさん)

毎日楽しく、そしてありがたくメルマガを拝読させていただいています。いつもメルマガを通していろんな気づきをいただいており、感謝申し上げます。

さて、10月29日号の「うつについて」ですが、自分もうつの経験があるので、メールさせていただきました。

『鉛のように身体が重く、気分までもが鉛のようだ。経験したことのない億劫な感覚だったという。』という部分はまさにその通りで、実感としてとてもよくわかります。
また、頑張り屋で几帳面でまじめな人がなりやすいというのも、自分自身がそうだったのでよくわかります。

自分の場合、うつの原因が、人事異動で移った先での人間関係と新しい仕事に慣れないことでした。
幸い、自分の異変を自覚できたので、「このままではやばい」と、成績や昇進のことはあきらめて、上司に担当業務を減らしてもらうよう進言したところ、聞き入れられ、すると知らぬ間に「うつ」の症状は消えてなくなりました。

それ以降は、昇進や成績に執着しなくなったせいか、かえってとても幸せにのびのびと仕事ができるようになりました。
また、「うつ」を経験してわかったことですが、「うつ」になると、自殺に対し、冷静な判断ができなくなります。
通常は「自殺なんてしてはならない」、「自殺するなんて精神力の弱い人のすることだ」なんて考えますが、普通の人でも一旦「うつ」になると、そういうまっとうな思考すらできなくなります。
このことは、「うつ」の人を理解するために、ぜひ皆さんにも知っておいていただきたいなぁと思います。

これからもメルマガ楽しみにしておりますので、毎日の発行、大変かと思いますが、頑張ってください。それでは、失礼します。

<武沢より>
メール、ありがとうございました。
Iさんのように「うつ」を乗り越えた方が職場にいると、会社としても心強いかぎりですね。