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力を見せつける

西武の松坂投手や阪神の井川投手など、今年も大物選手のメジャー挑戦に関する話題が豊富だ。もやは、日本人選手のメジャー入りは、「挑戦」ではなく「助っ人」に近いニュアンスも感じられる。

昨年、初めての捕手移籍として城島選手がマリナーズ入りし、おそらく大方の野球ファンが期待した以上の活躍をみせてくれたと思う。

特にキャッチャーの場合、見方投手の力や調子だけでなく、一球ごとに相手打者の気配を察知して、球種やコースを駆け引きする。そうした繊細な日本野球とは異なり、メジャーの場合は力対力の対決を好む。

そうした野球文化や常識の違いに戸惑いながらも確実に進化を遂げていく城島選手の様子をNHKが放映し、見応えがあった。

いくらヒットを打とうが、見事なリードをしようが、チームの一員としてとけ込めない城島。
そんなある日、ホームベースでクロスプレイがあった。三塁ベースを回り、猛然と体当たりしてくる相手選手をホームベース上で城島が待ちかまえ、吹き飛ばされながらもタッチアウトにした。

見方投手は城島にガッツポーズを見せ、刺したイチローも興奮してホームベースまで走ってきた。
「キャッチャーとして当たり前のことをしただけ」とクールに語る城島だが、イチローは試合後、「あのような場面で逃げるキャッチャーもいるから」と城島を讃えた。

欧米の場合、時々体力勝負で強いところを見せてやらねばならないときがあるらしい。

「新しいものは衝突から生まれる」と語るのはカーデザイナーの奥山清行氏。

氏はNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』において、
・・・
いつまでも昔の実績だけを頼りにしているリーダーではダメで、時々部下に圧倒的な実力差を見せつけないといけない
・・・
というようなことを語っていたが、城島選手の体当たりプレイに共通する。
『プロフェッショナル 仕事の流儀』
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/060706/index.html

時々実力を見せつけるという意味では、今年一年、私たちは何をしたかをふり返ってみよう。毎月・毎週の記録をひもときながら、この一年の総括をしよう。

忘年会まっ盛りの今、年忘れの飲み会という意味での「忘年会」ではなく、一年間どうもお疲れさまという意味での「忙年会」でもなく、平凡な一年を過ごせたねという意味の「某年会」でもなく、「望年会」「暴年会」「膨年会」といういう字が似合うような会にしたいものだ。

まだ二十日ある。城島の体当たりのようなプレイを今からだって出来るはずだ。