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続・ R 社のソフトスキル

資格や特技など、目にみえる技能が「ハードスキル」ならば、個人のキャラクターの一部として溶け込んでいるのが「ソフトスキル」。社員に期待する「ソフトスキル」を具体的に定義しておくと教育や評価がやりやすくなる。一昨日号ではそんなお話しをしたうえで、ソフトスキルを棚卸しした R 社(システム開発会社)のソフトスキル一覧をご紹介した。

一昨日号 https://e-comon.jp/post-10491/

<R 社のソフトスキル>

・「自分自身に関するソフトスキル」
・「対人(対部下、対顧客)に関するソフトスキル」
については一昨日号にてご紹介済み。今日はその続き。

3.職務遂行に関するソフトスキル

(1)専門知識・技術
職務を遂行する上で必要な担当分野の知識・技術を持っている
※これについては、開発チーム、営業チーム、管理チームそれぞれのチーム別スキルの内容を習得して下さい。
(2)達成意欲
目標達成を強く望み、達成を信じ、必要な手段を総動員して行動することができる
(3)業務処理能力
定型業務はもちろん、イレギュラー業務やトラブルなどに際しても迅速かつ適切に対処することができる
(4)一貫性
前もって仕事の計画をたて、必要な行動を粛々と一貫して継続行動することができる
(5)徹底力
細部に対しても妥協や手抜きをすることなく完全な仕事をしている
(6)コスト意識
個人や部門の都合だけでなく、会社全体の費用対効果の観点から常にコストを認識して行動している
(7)チーム献身性
所属するチームや会社全体の目標や計画の達成に貢献しようとすることができる
(8)チャレンジ性
過去のやり方にこだわることなく、絶えずよりよい仕事の方法にチャレンジしようとしている

4.戦略(計画)策定に関するソフトスキル

(1)決断力
先行き不透明な中にあっても可能性があれば前向きな決断をすることができる
(2)計画立案能力
目標を具体的に定め、その達成計画を詳細に作ることができる
(3)計画遂行力
その日の気分や体調などに左右されることなく、あらかじめ決めた計画通りに行動することができる
(4)戦略志向性
想定される障害を予測し、周囲からかえってくるであろうリアクションも予測するなど、戦略的かつ綿密な準備をする
ことができる
(5)論理的思考力
直感やひらめきだけでなく、ものごとを客観的に捉え、論理的に考えを展開していくことができる
(6)計数理解力
数字やデータの意味するところを理解し、必要に応じてすぐに対策を講じることができる
(7)ハードル設定力
目的達成のためにクリアすべき中間ハードルを自ら設定することができる
(8)トレンド理解力
今のトレンド(時流、傾向)を理解し、将来に起こりうる変化を予見することができる

5.情報に関するソフトスキル

(1)問題意識
目標や担当業務に関わる事柄に強い関心を持っており関連情報に関して常に高いアンテナを立てている
(2)情報収集力
独自の情報ソースをもち、必要な情報を必要な時間内でいつでも入手することができる能力
(3)情報分析力
問題解決のために、事実や情報を組み合わせて分析することができる
(4)情報発信力
価値ある情報を周囲へ向けて発信していくことができる
(5)ほうれんそう力
周囲に対してタイミングを逸することなく報告・連絡・相談ができる
(6)コンセプト構築力
物事を理解するために、中核となる考えを短い言葉で表現することができる
(7)問題解決力
必要な情報をもとに、問題の本質を究明し、解決することができる
(8)アイデア力
新たな視点と発想で今までにない斬新なアイデアを思いつくことができる

<明日は金曜日ですが、残りを一挙にご紹介する予定>