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信・勤・念・定・慧

年令はお聞きしていないが、20代半ばだろうか?
私の講演会に参加された女性経営者が東京オフィスを訪ねてこられた。
お話しを伺うと、「今の自分を変えて新しく人生をスタートしたい」とおっしゃる。
そのための方法をお聞きしたところ、まずは一週間ほど休暇をとってアジアの国々を巡ってみるつもりだと言う。それをきっかけにしたいとか。

女性の外国一人旅というのは心細いだろうし危険度も高い。それゆえ、自分自身との対話も進むだろう。
「すばらしく勇気ある企画ですね」と申し上げたところ、「う~ん、でもね」と浮かない顔をしている。

どうやら外国旅行は彼女にとって恒例行事らしい。
欧米をはじめとして、中国、香港、インドなど相当数の国々を旅行してきたというのだ。

それなら話は別だ。

自分を変えたいのなら別の方法が良いだろう、ということで私は座禅修行をおすすめした。
永平寺でも延暦寺でもどこでも良いのだが、座禅初心者には正しい指導者が身近にいたほうが良いということから、私は少林窟道場(広島県)をおすすめした。

少林窟道場 http://www.geocities.jp/shorinkutu/index.htm

「がんばれ社長!」06/4/18号 少林窟道場 参禅記
http://www.e-comon.co.jp/magazine_show.php?magid=1446

その後の彼女の行動力は凄まじく早かった。私とお目にかかった一ヶ月後、つまり今月のある一週間、少林窟道場の予約を取ってしまった。複数の会社を経営する彼女は、その後、昼夜関係なく仕事をして後顧の憂いがない状態を作ったそうだ。

なぜ彼女に座禅をお奨めしたか。

「自分を変えたい」ということばの中に、自我を捨てる覚悟があるとみたからだ。彼女は自分の知識や解釈や判断を頼りに生きてこられたわけだが、その限界に気づき始めたのかもしれない。

もっと奧深い部分の気づきや洞察を必要としているのだろう。

だったら答えは「外」になどない。外国旅行にヒントがあるわけでもない。答えは「内」にあるのだ。

以下、クローバ経営研究所の松村寧雄先生がサイトで公表されていた記事を武沢流にアレンジして紹介させていただく。
(今、サイトリニューアル中なので記事はサイトにない)

私は以下にご紹介する松村先生の渾身のメッセージを、現代のビジネスマンや経営者にもっともっと知らせたいと思うものである。

・・・
「生老病死」という人間の「苦」を突き破るためには、ブッダ自身が苦行6年の実践から開発した「五力坐禅システム」をあなたも実行してみる必要がある。

五力(ごりき)とは、

1.「信」(しん)
2.「勤」(ごん)
3.「念」(ねん)
4.「定」(じょう)
5.「慧」(え)
の五つである。

個別にみてみよう。

第1実践「信」:信じることから始まる

人は信じたものしか理解しようとしないし、当然実行も同じである。
目標を達成できないということは根底に「信」がないからである。
この世は全てかかわりあいでできている。
「苦」つまり現在自己にふりかかっている問題、悩みの真の原因を見抜くことである。必ず真の原因はあなたの欲望、具体的に云うと「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」がその源泉であることを認識することである。”原因は自己にある!” これを信じることであり、それは、ブッダが悟った智慧のシステムを信じることでもある。

第2実践「勤」:努力精進する

「勤」は努力精進の実践である。
「信」から導かれる「問題の原因は必ずその問題で悩んでいる人の貪瞋癡に真の原因がある」ことをブッダの悟りの体系から信じることである。しかしこの真理は頭でわかっても改善の実践となると至難の業である。それゆえ最大の努力精進をして貪瞋癡で汚染され、あなたを悩ます問題を排出し続けている環境を「勤」で作り出すことである。

第3実践「念」:継続して貫き通す

「念」とは貫き通すことである。
「勤」の実践を貫き通すのである。そうすると必ずその中から、対象の本質が見えてくる。その悩みの本質が、頭で考えているだけでなく、「勤」と「念」の実践を伴って認識されると供に解決策もおのずと開け苦悩は八割がた、解決していく。

・・・
以上、松村先生のメッセージより

<紙面が尽きたので明日につづく>

クローバ経営研究所 代表 松村寧雄先生
http://www.myhou.co.jp/about/matsumura_pro.php