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続・人材のイメージ

一昨日号の「人材のイメージ」では、ほしい人材像を明確に箇条書きにしておくことをおすすめした。
漫然と「営業力のある人」とか「即戦力のWEBマスター」などと願うのではなく、

・ほしい人材1・・営業力のある人

年令 30才~40才の男性
建設または不動産業界の経験が5年以上あり、パソコン使用歴も5年以上ある。適性検査では○○○タイプで、55点以上。
健康で、過去一年間に交通事故歴ゼロ。酒ぐせ良し。できれば妻帯者。
入社三ヶ月目からは、月間受注金額が300万円以上、粗利益で1200万/年を期待できる人。年収は、○○万~○○万を想定

などと箇条書きにしておき、いつも目に付くところに貼りだしておくのもよい。

期待像を明確にすれば、それに近い人に出合ったとき、すぐにそれとわかる。もしこの条件とまったく違っていたとしても、どこがどう違うのかがよくわかるので、採否を判断しやすくなる。

さて、一昨日のつづき。
Bタイプ “人物優先タイプ”の社長の場合だ。

こちらのタイプの社長の願いは、仕事の成果もさることながらまずは、人物優先、つまり人柄や仕事ぶりで人材か否かを判定するタイプ。

たとえば、「指示したことをテキパキとこなしてくれて、プラスアルファの仕事までやってくれる人」
というように人材像を定義する社長がBタイプに該当する。

これも同様に、具体的に人材像を箇条書きしよう。例としていくつかあげる。

・ほしい人材1.明るくて元気(男女年令不問)

積極的で明るく、よく笑って社内のムードメーカーになるような人。
テンションの高い低いの差がほとんどなく、いつも安定して元気。
身体も健康で、二日酔いするほど飲んだ翌日でも普段通り元気に出勤する。体調不良で病欠したり遅刻早退するようなこともない。

・ほしい人材2.テキパキ女性事務スタッフ

仕事が早い人。仕事を貯めこんだりやりかけのまま帰宅するのが嫌いなタイプの人。とにかくキビキビ働きハキハキ話してくれるので、周囲もそれにつられて活性化してしまう。

・ほしい人材3.お掃除大好き社員

年令 25才~35才のお掃除大好き社員 できれば女性掃除だけでなく、オフィスの整理整頓もガンガン進めてくれる人汚いところや乱雑なところが目にはいると落ち着かなくなる人。
掃除が行き届くと、運気も上昇するのでこんな人は宝物だ。

・ほしい人材4.鬼軍曹タイプ

年令 30才~50才 できれば男性鬼軍曹のように社内を統制してくれる人。 ルールを守らない、守れない、目標がいつも未達成という状況に黙っておられない。部下に対して厳しい要求を出しながらも、個人的にはそっとフォローしてあげる優しさをもつ、畏敬される存在。
イメージとしては、「コンバット」のサンダース軍曹か「ショムニ」の江角マキコ。 社長の私とはあえて正反対な性格。

以上の例のように定義しておこう。

だがこれらの才能を面接だけで見抜くことはなかなか困難である。
困難だからといって仮採用し、一ヶ月も試用期間を与えてしまっては、いけない。
もし期待外れに終わったとき、他の社員を募集するのにまたゼロから始めねばならないからだ。

そんな時の対応策

1.当日(半日)アルバイトを依頼し、テスト仕事をやってもらう

それには、なるべく雑用的な仕事がよい。例えば、コピーを頼む、買い物を頼む、掃除を頼むなど、種々雑多の仕事をやってもらうことによって、仕事ぶりがわかりやすい。
データ入力のような単一の仕事だけをやってもらってもテストの意味が薄い。
その結果が良ければ、当日または翌日に仮採用か正式採用かの通知を出す。結果が良くなければ、書面か口頭で不採用の通知をする。

2.ランチテスト

ランチに誘い出す。時間帯によってはカフェテストでもよい。
雑談のなかの何気ない会話やしぐさの中から見抜けるものがたくさんある。
会話の中であえて感情的になってみる。例えば、怒るとか叱るとか誉めるとかギャグを連発するとか。それへのレスポンスによって本人の素顔が表れやすい。
ただし、一緒にお茶や食事をともにすると、感情移入してしまって断れなくなることがあるので、これもテストであることを忘れないでおこう。